[ブックレビュー]報われないのは能力が足りないわけではない–「自分を知る練習」

CNET Japan

 「頑張っても、なんだかうまくいかない」と感じたことがある人は少なくないだろう。一方、経験やスキルは自分とそう変わらないのにうまくいっている人も、周囲にいるはずだ。そんな人を見て「自分がダメだからうまくいかないんだ」という結論にたどりつくのは早計だ。

 本書の著者は強み発掘コンサルタントの土谷愛氏だ。土谷氏は、うまくいかないのは、努力や能力が足りないわけではなく、自分を知らないからだと言っている。要するに、自己分析不足なのだ。

 といっても、「自己分析してみよう!」と頭の中で悶々と考え続けるのはNGだ。結局「自分がダメ」という結論が導き出されかねない。その原因は「自分はダメだ」という思い込みのメガネで自分を見ていることにある。

 本書では、4ステップで自己分析を行うことが推奨される。自分のかけている「メガネ」を磨き、自分の価値観と強みを知って、強みをいかせる居場所をつくるという流れだ。

 まずは、第1ステップで思い込みのメガネを外すことから始めてほしい。自分のネガティブな感情を書き出すワークに取り組むと、思い込みの正体が明らかになるはずだ。自分のかけているメガネを理解した上で、そのメガネをかけ続けるか、外すかを選べばいい。

 本書で紹介される13のワークを実践すると、ポジティブな自分が引き出され、肩の力が抜けて、より幸せな「居場所」を見つけるために行動できるようになるだろう。「うまくいかない」「報われない」とモヤモヤしている人に手に取ってほしい1冊だ。

今回ご紹介した「自分を知る練習」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。

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