WindowsノートPCの画面をテレビにミラーリングするにはどうすればいい?【ミラーリングとかの基礎知識 第4回】

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HDMIケーブルを使って、WindowsノートPCの画面をテレビにミラーリングしている状態

WindowsノートPCの画面ミラーリングは、比較的、簡単な部類です

 iPhone、Androidスマホに続いて今回はWindowsノートPCでの画面ミラーリングをご紹介します。PCはもともとプレゼン資料の投影などミラーリング利用のシーンが多いだけに、機能はかなり充実しています。また、「Miracast」機能を使った無線ミラーリングも可能です。

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HDMIケーブル接続なら簡単・確実

 WindowsノートPCには液晶ないし有機EL方式のディスプレイが必ず搭載されているわけですが、その表示内容を外部機器に出力するための端子が、やはり100%近い確率で内蔵されています。

 近年発売されているノートPCで、採用例が多いのがHDMIです。テレビとHDDレコーダーの接続はもちろん、iPhoneやAndroidスマホでのミラーリングにも度々用いられる、極めて汎用的な端子です。このHDMI用のケーブルであれば、自宅やオフィスに1~2本予備があるという方も多いのでは?

ノートPCに装備しているHDMI端子の例

ノートPC「VAIO A12」のHDMI端子。この製品に限らず、HDMI端子が内蔵されたノートPCなら、HDMIケーブルでテレビに直接接続するのが最も簡単です

HDMIケーブルの端子

HDMIケーブルの端子部。両端とも同じ形状になっています

 一方、USB Type-C端子を利用するケースも急速に増えています。例えばマイクロソフトのSurface Pro 9やSurface Laptop 5ではHDMIが非搭載ですが、USB Type-C端子に特定の変換アダプターを差し込むことで、HDMIによるミラーリング・外部画面出力が可能になります。

 今回は、HDMI端子を内蔵する「VAIO A12」(2018年発売)の例を見ていきます。なお、OSはWindows 11(22H2)を適用させてあります。

 接続に使うHDMIケーブルですが、ごく汎用的なもの。自宅のゲーム機接続用のものを流用しました。端子の形状はどちらも同じなので、気にせず接続します。あとはテレビ側の映像入力を切り替えると、十数秒の待ち時間(必要な設定を自動で行っている模様)を経て、なんらかのPC画面が表示されます。

ノートPCのHDMI端子にHDMIケーブルを接続した状態

HDMIケーブルを接続

WindowsノートPCのデスクトップ画面が、HDMIケーブルでテレビにミラーリング表示された状態

これだけでもう、Windowsデスクトップ画面がテレビにミラーリングされます

 ノートPCのディスプレイと外部ディスプレイの表示内容を完全に同一にしたい場合は、Windowsの「設定」メニューから「システム」→「ディスプレイ」と選んでいき、ここで「表示画面を複製する」が選ばれていることを確認してください。

 もし「表示画面を拡張する」「1(2)にのみ表示する」などが表示されていたら、プルダウンメニューから「表示画面を複製する」に設定を変えましょう。Windowsでは「1つのPCで2つ以上のディスプレイを利用する」ための機能がもともと充実していて、ユーザーの用途に応じた柔軟な設定ができるのです。「表示画面を拡張する」はまた別の用途がありますので、慣れてきたら試してみてください。

Windowsのディスプレイ設定画面

ミラーリングに関する設定は、Windowsの「設定」から行います

Miracast対応の「Fire TV」へミラーリング

 iPhoneではAirPlay、AndroidにChromecastがあるように、Windowsでも無線によるミラーリングは可能です。「Miracast(ミラキャスト)」と呼ばれる技術を使います。

 映像の送り手側であるWindows PCがMiracastに対応しているかは、内蔵Wi-Fiの世代やサポートソフトウェアの状況によります。Windows 10/11が初期搭載されているノートPCであれば、ほぼほぼ対応しているはずです(Windowsの内蔵ソフトを使って正確に調べる方法もありますが、今回は取り上げません)。

 そして映像の受け手側もMiracastに対応していなければなりませんが、その機器として最もポピュラーなのがAmazonの「Fire TV」シリーズです。

Fire TV Stick 4K Max

こちらは「Fire TV Stick 4K Max」。テレビのHDMI端子(と電源に)接続して使います

Fire TV Stick 4K Maxに付属のリモコン

付属のリモコン

 Fire TVシリーズは、テレビのHDMI端子に接続して利用する映像視聴用デバイスです。Wi-Fiに接続でき、「Amazonプライム・ビデオ」なども楽しめます。今回用意したのは「Fire TV Stick 4K Max」で、価格は6980円。タイムセールで割引になることも多いです。なお、本稿執筆時点での最新システムソフトウェア(Fire OS 7.6.1.4)を適用させてあります。

 ミラーリングしたいときは、Fire TVリモコンの「ホーム」ボタンを長押しして、メニューから「ミラーリング」を選びます。これで、無線ミラーリングの待受状態になります。

Fire TV Stick 4K Maxのホーム画面

「ホーム」ボタンを長押して出るメニューからミラーリングを選択

Fire TV Stick 4K Maxのミラーリング待受状態画面

この待受状態にしていないと、Windowsから見つけられません

 Fire TVシリーズとPCは、同一のネットワーク(自宅のWi-Fi)に接続しておきましょう。続いてPC側では、HDMIケーブル接続でも説明したディスプレイ設定画面から、「マルチディスプレイ」→「ワイヤレスディスプレイに接続する」を選んでいきます。

 すると、Miracast待受状態になっているデバイスのリストが表示されるので、任意のものを選択。これでミラーリングが開始されます。

 Miracastによる無線接続はなかなか優秀で、動画を再生しても、映像と音声のズレを感じることはあまりありません。ただし、PCのスペックが低いと、スムーズに再生できないかもしれません。アーティストのパフォーマンスなどにとにかく集中したいときは、HDMIなどによる有線接続を行ったほうが無難でしょう。

Windowsのディスプレイ設定画面で、Miracast待受状態になっているデバイスのリストが表示されている状態

リストから目的のデバイスを選択

WindowsノートPCのデスクトップ画面が、Miracastによる無線ミラーリングによってテレビに表示された状態

このようにワイヤレスでも画面がミラーリングされます


 次回は、YouTube動画をスマホアプリからテレビに映し出す方法についてご説明しますので、どうぞお楽しみに。

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