ヤクルト・村上宗隆の状態が上がってこない。開幕19試合出場、63打数で打率.175、2本塁打、9打点。28三振はリーグワーストだ。
スポーツ紙記者は、こう分析する。
「このまま4番で起用するのが最善の策なのか」
「WBCの疲れを指摘する声が多いですが、それだけでないと思います。ストライクとボール球の見極めができず、バットがなかなか出てこない。WBCは1次ラウンドで結果を残せず、決勝ラウンドで印象的な活躍をしましたが、昨年のシーズン終盤から良くない状態が続いている。リーグ3連覇に村上の復活は必要不可欠ですが、このまま4番で起用するのが最善の策なのか。他の打順に組み替える可能性があると思います」
昨年は打率.318、56本塁打、134打点をマーク。22歳と史上最年少で三冠王を獲得し、日本記録56本塁打の新記録を打ち立ててリーグ連覇の原動力になった。今季は相手バッテリーのマークが、より一層厳しくなっている側面がある。14四球はリーグ最多。甘い球は少ないが、きっちり仕留められれば状態は上がってくるだろう。
塩見泰隆が下半身のコンディション不良でファーム調整が続き、山田哲人も下半身の違和感で2023年4月13日に登録抹消された。村上も打撃不振にあえぐ中、チームは安定した投手力を中心に貯金2と粘り強く戦っている。
きょう25日から0.5ゲーム差で追いかけるDeNAと敵地で3連戦を迎える。村上は昨季、横浜スタジアムで打率.447、6本塁打、19打点と打ちまくった。相性の良い球場で輝きを取り戻せるか。