「行けたら行く」と言う人は来ないし、「こちら側のどこからでも切れます」は切れない。信じないぞ。
そんな「信じてないフレーズ」を募集した本企画。今回で最終回です。疑心暗鬼の百鬼夜行をお届けします。
ビジネスは信じられない
ビジネストークは「信じてないフレーズ」の王道。なんなら信じると損しちゃうこともあり、猜疑心センサーも敏感になります。たとえばこれ。
満足度の定義がわからないです。お腹いっぱいなのとか、CM俳優が自分の推しなのかとか、ちゃんと基準を公開してほしい!
(せきちく)
そのお客様は何人いて、満足度は何段感で、どこの分野のナンバーワンなのか……。前回紹介した「Amazon第1位」も思い出す。ナンバーワンなんて信じないぞ。
CMで聞くたびに、CMの放映を待ってオペレーターがぞろぞろ増員される様子を想像しては「本当か?」と思ってしまいます。
(しろみ)
通販番組で、はっと冷静になる私も疑心暗鬼派だと思います。あと「しじみチャンス」もよくわかりません。
(月船)
増員したオペレーターはどこから来て、どこへ行ってしまうのか。いや、それとも今はネット時代だからスイッチ1つで簡単に回線を切り替えて増員できるのか……。
ミステリーは尽きませんが、「しじみチャンス」は僕もよくわかりません。
どのお店でも頻繁にいわれるので、そういうマニュアルがあるのか知りたいと思っています
(みらこ)
本当に買っているのかもしれないけど、毎回毎回そんなにたくさんお金を使わないでほしい。怖い。
まだまだあります。
絶賛発売中
日用品に使われることがあるが、日用品を絶賛している人をあまり見かけないので。
(おりがみ)
新発売なのに「絶賛発売中」が付いていたりすると、「内部の人間の絶賛でしょ……?」と思います。
閉店売りつくしセール!
布団屋さんの「閉店売りつくしセール!」とパチンコ屋さんの「本日開店!」は信じていません
(SaltyDog)
「まもなく終了!」とかも。
「〇〇を見た」とお伝えいただくとスムーズです
何かを予約するときによくあるやつ。〇〇側が自社媒体のアピールのために勝手に言ってるだけで、とくにスムーズになったりはしない。
(ラマ)
あれスムーズにならないんだ。信じないようにしよう。
取扱物件数NO1
不動産仲介店の店頭に掲げられがちな文言。
中にはNO1掲げる別店舗が2〜3軒並んでることもあり信頼感低下に拍車をかけてくる。
(ポン菓子)
敷金礼金ゼロ
なんだかんだで敷金は払うことになるし結局鍵の交換費用とかルームクリーニング費用で消えることがおおい。特に猫飼ってると飼った時点で敷金返しませんと言われることが多い。
(ぼろぞうきん)
この物件人気でしてこのあとも内覧のご希望いくつか入ってるんですよ
まじの人気物件は物件情報を一般公開する前に売れてしまうことをわたしは知っている。
(平良そわか)
不動産関連も「信じてない」ワードの宝庫。僕も20年くらい前に色々言いくるめられて敷金が返って来なかったことは未だに根に持ってます。
学校は信じられない
前回、会社の「信じてない」フレーズをまとめましたが、学校に関する「信じてない」も多く集まりました。
まずは定番のこちらから。
大学教員歴約15年です.研究発表後の質疑応答で頻発します.質問者が本当は不勉強ではないバリバリの専門家である場合と,本当に専門家ではないけど芯を食った質問であるパターンがあり、どちらもいまだに緊張します.
「聞いている方は信じてないだろうな…」と思いつつ,詳しい自信も無いため自分で使ってしまう場合もあります.
(konakalab)
教職の方からの投稿です。本当は詳しいときと、本当に詳しくない場合があるとのこと。
本当に詳しくない人こそ、本当に見当違いの質問をしてほしい。「さっきのパワポのアニメどうやったんですか?」みたいなの。
続いてこちらも超定番。
言った側ですがやってませんでした。みんなそうだと思います。
(HARUKO)
教職です。自分の過去を振り返っても前半部分が正しい可能性は10%以下だと思っています(実際「じゃあ夕方までにメールしてね」で間に合うことはほとんどない)。
また、後半部分には類例として「PCの調子が悪くて(印刷できませんでした・データが消えました)」等も最近は多いです。
(あんぢー)
「家に忘れてきました」が通じないクラウド時代、「PCの調子が悪くて」へ言い訳がアップデートされている! これは会社員になっても使えるやつなので覚えておきましょう。
〇〇語(非母国語)上手ですね
自分が留学中の学生で、現地の方によく言われます。言われた後に「いえいえそんなことないです」からさらに会話を続けられない自分が到底上手だとは信じられず、現地の人のことは信じてますがフレーズは信じてません。
(はるしおん)
向こうは本当に思っているかもしれないけど、 自分としては100%真に受けられない……。褒め言葉を素直に受け止められない気持ちわかります。
この学生にはポテンシャルがあります
英国で大学を卒業して就職活動をしていたころの話です。
当時、新卒の面接では、担当講師からの紹介状 (封印されていて本人は読めない) を提出することになっていました。学生内の噂では、紹介状に This student has enormous potential in the job とか「ポテンシャル」という単語が使われていると、一見いいことを言っているふりをして実は「この学生は使えないのでやめておけ」という意味だということになっていて、面接官が目の前で紹介状の封を切って読むのを震えて待っていたものです。
(タカハシ前田あきこ)
ブリティッシュ・ジョークの本場では、単語ひとつも気が抜けません。怖いなぁ。