株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、セキュリティスペシャリストを育成する同社独自の教育プログラム「IIJセキュリティ教習所」に、新たに「セキュリティ対策基礎 実践コース」を開設し、受講生の募集を開始した。受講料は1人あたり14万9600円。
新任のセキュリティ担当者や情報システム担当者を対象としており、3日間のリモート研修で、組織に求められるセキュリティ対策の基礎を、仮想環境を使って実践的に学ぶ。既存の2コース「インシデントハンドリング実践コース」および「攻撃技術理解・防御 APT対策基礎コース」とともに、経済産業省令の定める情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の特定講習(3年に1回の受講が義務付けられている講習を民間事業者などが行うもの)に認定されている。
「インシデントハンドリング実践コース」や「攻撃技術理解・防御 APT対策基礎コース」に比べて、より基礎的なプログラムを中心に構成しており、情報システム部門の担当者になる人だけでなく、コンプライアンスやセキュリティマネジメント部門など組織のセキュリティを担当する人を受講対象としている。WindowsやLinuxサーバにおけるセキュリティ設定などのリモート演習プログラムを通し、実践的なセキュリティ対策の基礎を学ぶことが可能だという。
米国に本部を置くIT業界団体「CompTIA」が提供し、世界中のさまざまな機関で採用されている学習ツール「CompTIA CertMaster Labs for Security+」を実習環境として採用している。セキュリティに関する知識を幅広く習得するために有効なCompTIAの多数のコンテンツに加え、IIJセキュリティオペレーションセンター(SOC)でのインシデント対応やサービス運用で得られた知見をもとに作成したIIJ独自の演習も用意し、より実践的な知識が習得できるとしている。
第1回の実施は5月15日~17日で、内容は以下のようなものとなる。
- 基礎知識講義
- セキュリティ対策を検討する際のポイント解説
- WindowsサーバやLinuxサーバにおけるセキュリティ設定(セキュアなサーバー設定・インシデント発生時に必要となる情報収集など)
- 演習内容に関する課題発表