2023年4月14日、新宿歌舞伎町に開業した「東急歌舞伎町タワー」。この施設にはさまざまなエンターテイメント施設が入っている。地下1~4階には1500のキャパシティを誇るライブホールとクラブ、3階にはゲームセンター、6~8階には劇場、飲食店も充実しており1日いても飽きることはないだろう。
9~10階には「109シネマプレミアム新宿」があり映画の鑑賞もできるのだが、ここの通常料金は他の劇場よりはるかに高い! 一般席が4500円~だ! 実際に利用した感想を率直にお伝えしよう。
・高級映画館
109シネマプレミアム新宿は、歌舞伎町タワーの開業と同日にオープンしている。他の施設に注目が集まっているので、映画館が入っていることにさえ気づかない人もいるようだ。
開業前日にその存在に気づいた私(佐藤)は、公式サイトを確認して驚いた。通常料金、一般のクラスA席が4500円、クラスS席は6500円となっている。通常料金が私の知る「通常」じゃねえ……。そんだけ高いということは、上質な鑑賞体験を提供してくれるに違いないだろう。
シアターは1~8まであり、いずれも席数はそう多くない。ゆったりと鑑賞できそうだな。
この劇場の音響システム(SASON -SR EDITION-)は先ごろ他界した坂本龍一氏が監修を手掛けており、館内音楽も制作したそうだ。4月14日から5月18日までは、坂本氏にちなんで「Ryuichi Sakamoto Premium Collection」として、6作品を放映している。
坂本氏に縁の深い『戦場のメリークリスマス(35mmフィルム版)』もその1つだ。ぜひとも、ここでこの作品を見たいと思い、開業日の前売りチケット(クラスA)を購入した。
・ラウンジがスゴイ
そして劇場に行ってみると、メインラウンジすごいな!
ホテルみたいでゴージャス~!
ちなみにここはソフトドリンク飲み放題! ポップコーンも食べ放題やで~!!
っつうことで私はホットコーヒーと塩・キャラメルポップコーンのハーフ & ハーフを頂いた。美味しいから上映開始前に全部食っちゃいそう。
なお、クラスSのチケットを購入すると、さらに上位のプレミアムラウンド「OVERTURE」を利用できるそうだ。コレより上ってどうなってるの? いずれ利用してみたいな。
・深い鑑賞体験
入場時間になって中に入ると、上等なシートがズラっと並んでいる。このシアター8は全77席あり、そのうちの7席がクラスS。残りはすべてクラスAとなっている。
こちらがクラスA。サイドテーブルとひじ掛け、ドリンクホルダーがついている。席はリクライニング機能を備えていて、ゆったりと腰掛けることができる。
作品を鑑賞した感想を一言でいうと最高だ。上映時間123分の間、どっぷりと作品の世界に入り込むことができた。とくに良かったのが音響。さすが坂本氏が監修を手掛けただけある。とりわけ無音時の静寂の深さが、より一層深い鑑賞体験を与えてくれた。
この環境で、ほかの名作と言われる作品を見てみたい。もちろん、『戦場のメリークリスマス』の素晴らしさは説明するまでもないだろう。あのメインテーマの旋律が流れただけで涙が出てしまった。
・ピカデリーのプラチナシートを比べると
余談だが、新宿ピカデリーにも高価格の「プラチナシート」というのがある。こちらは1名シートが税込5000円で、私も1度利用している。ぶっちゃけ、シートはピカデリーの方がよかったなあ。
隣席との間が広く、サイドにパネルがあるので周りの人が視界に入らない。また各席に「オットマン」(足置き)があるので、足を伸ばしてくつろぐことができる。
まあ、ラウンジは断然109シネマプレミアム新宿の方が豪華。ポップコーン食べ放題もポイント高いんだけどね。どちらも高い料金設定をしているだけあって、それに見合う価値を提供している。
いずれにしても、上質な映画鑑賞体験を得られるのは間違いない。映画が好きな人は、1度体験してみてはいかがだろうか。
参考リンク:109シネマプレミアム新宿、新宿ピカデリー
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:109シネマプレミアム新宿、新宿ピカデリー