ディストピア美少女防衛2Dシューティング「溶鉄のマルフーシャ」プレイレビュー、どんどん課される税金・続々襲来する機械兵・理不尽かつ絶望的な状況

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重税と身分の格差に苦しむ少女の衛兵となって、祖国と愛する妹を機械兵の大群から防衛する横スクロールシューティングゲーム「溶鉄のマルフーシャ」のコンソール版が2023年4月6日(木)にリリースされました。2021年にSteamでリリースされたPC版は、シンプルな操作性やハイテンポでサクサク進む戦闘に、2.5Dのかわいらしいドット絵で描かれた重々しいディストピアの世界観が合わさった独特なゲーム性が人気となり、「非常に好評」の評価を獲得した意欲作。これに加えてNintendo Switch、PlayStation 4と5、Xbox One、Xbox Series X|Sでリリースされたコンソール版ではKOKIAが書き下ろした主題歌や新作のオープニングアニメーションが収録されているので、さっそくコンソール版をプレイしてみました。

溶鉄のマルフーシャ | Game(インディーゲーム) | PLAYISM(プレーイズム)公式サイト
https://playism.com/game/marfusha/


Marfusha Animation Opening MV – YouTube
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以下のムービーを再生すると「溶鉄のマルフーシャ」がどんな感じのゲームなのかが一発で分かります。

防衛シューティング「溶鉄のマルフーシャ」レビュー – YouTube
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プレイを開始すると以下の画面になります。まずは「メインモード」を選択しました。


文字通りこのゲームのメインである「メインモード」は、とある国のパン屋で働きながら義妹とつつましく暮らしていた主人公のマルフーシャが、いきなり徴兵されて戦場に放り込まれるところから始まります。


以下が戦闘画面です。基本的な操作は「左スティック」で左右移動、「右スティック」で照準、「□ボタン」でリロード、「R2」で射撃とシンプルです。「R2」を押しっぱなしすると連射し、弾切れになると自動的に再装てんして射撃を継続するので、自分でリロード操作をすることはあまりありません。


画面右端から出現する敵を銃で攻撃し、左端にある壁を守るのがこのゲームの目的です。


防壁が攻撃を受けると壁の耐久度が減少し、完全に破壊されるとゲームオーバーです。ゲームの途中まで壁は自動的に修理されますが、後半からはコストをかけて修理しなければならないので、なるべく壁が攻撃を受けないよう立ち回るのがポイント。一方主人公は攻撃にさらされないので、壁の防衛に余裕ができ次第右の方に進んで早めに敵を迎撃したいところです。


一定数の敵を撃破すると1日が終了し、給料が支払われます。しかし世知辛いことに、壁の修理費や税金などさまざまな口実で控除されるので、主人公の手元にはほとんどお金が残りません。


給料を受け取ったら、次は強化です。強化は主に、「攻撃力UP」など主人公の性能を底上げするもの、「軽機関銃兵」など仲間を追加するもの、「上級機関銃」など主人公の武器となるものの3種類。主人公が最初から持っている武器「ハンドガン」は非常に貧弱なので、なんらかの武器を取得しつつ火力を強化していく必要があります。


武器には耐久力が設定されており、1日使うと1減少します。武器の耐久力がなくなると「ハンドガン」で応戦することになり、大ピンチに陥るので早めに新しい武器に買い換えるのが勝利への近道です。


一定時間が経過すると、無料で1回だけキャラクターの強化ができる「宿舎」が利用できます。


宿舎では、ランダムなパラメータを強化できる「配給機」や、リロードと集弾性を改善できる「シャワー」などが選択できます。


仲間を雇うと所定の武器で自動的に援護してくれるほか、宿舎もにぎやかになります。ただし、一度に雇える仲間はひとりだけです。


また、戦闘を補助するサブウェポンもあります。サブウェポンは、設置して使うものと追加の武装の2種類があり、それぞれ「△ボタン」と「○ボタン」で使用します。


例えば、踏んだ敵にダメージを与える「スパイク」を設置するとこんな感じ。


追加の武器は1度きりの使い捨てですが、強力なものが多いので使いどころが肝心です。


「メインモード」は100日間生き延びるとクリア。


「メインモード」以外では、延々と続く敵襲を何日生き残れるかに挑む「チャレンジモード」もプレイ可能。


このモードでは、「メインモード」では操作できなかった仲間を自分で使うことができます。


仲間には、それぞれ異なる能力や得意武器があります。


「コレクション」では、これまで取得した武器や雇ったことのある仲間の説明を読むことができます。


国民に等級があり、最下級の10等級は人間とみなされないなど、ディストピア全開の世界観を味わえます。


「ギャラリー」はコンソール版の追加要素。


Steam版のDLCとして追加購入が可能なアートブックはここから閲覧できます。


「溶鉄のマルフーシャ」をプレイして感じて印象深かったポイントは、テンポよく進んでいく戦闘の中毒性です。1ウェーブに相当する1日はボスを除けば数秒から数十秒でサクサク進むので、1周あたりだいたい1時間前後でクリアできます。取得できる武器や雇える仲間はランダムで、雇った仲間や成績などに応じて10種類のエンディングがあるため、リプレイ性があります。


また、次から次へと追加されていく税金や人を人とも思わぬ通知文などからのぞく重苦しい雰囲気と、かわいらしいドット絵で描かれる少女たちの何気ない会話の対比も魅力です。


「溶鉄のマルフーシャ」は2023年4月6日にNintendo Switch、PlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X|Sでリリースされており、価格はいずれも税込1180円です。これに先駆けて、2021年8月にSteam版が税込790円でリリースされており、コンソール版とはオープニングムービーや前述の「ギャラリー」の有無以外に大きな違いはありません。そのため、コントローラーではなくキーボードとマウスで操作したいという人は、Steam版を購入するのもアリです。

Steam:溶鉄のマルフーシャ
https://store.steampowered.com/app/1456820/_/


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