保育サービス付きの多拠点居住サービス、三井不動産レジデンシャルが「n’estate with kids」提供へ 

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長崎県五島市・鬼岳

 三井不動産レジデンシャル株式会社は、多拠点居住サービス 「n’estate(ネステート)」にて、未就学児の子育て世帯に向けた保育サービス付きプラン「n’estate with kids」を5月13日から開始すると発表した。募集はすでに3月14日より始まっている。

 n’estateは、2022年9月からトライアルとして提供している多拠点居住サービス。今回開始されるn’estate with kidsは、n’estateで利用できる1つのプランだ。保育サービスが利用できる居住施設は、山形県庄内エリアの「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE 」(鶴岡市)と、長崎県五島エリアの「カラリト五島列島」(五島市)。

 昼間、保護者は仕事をするため、子どもを保育施設に預ける必要がある。これまでは、保護者が保育施設を探していたが、n’estate with kidsではこれを依頼できる。利用料金は、一時預かり保育料を含めて8日間で約12万円~、16日間で約24万円~(いずれも土曜日チェックイン/土曜日チェックアウト)。

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(山形県鶴岡市)

カラリト五島列島(長崎県五島市)

 受け入れる保育施設は、庄内エリアが鶴岡市の民田保育園、上郷保育園、湯田川保育園と、酒田市の十坂こども園。五島エリアが五島市の恵プラザこども園、こもれびの舎保育園、文化保育園。

(上段左から)民田保育園、上郷保育園、(下段左から)湯田川保育園、十坂こども園、連携児童教育施設の「キッズドームソライ」

(上段左から)恵プラザこども園、こもれびの舎保育園、(下段左から)文化保育園、滞在中のエクスペリエンスをサポートするカラリトスタッフ、滞在中のエクスペリエンスの例

 また、親子3人での利用を想定したn’estate with kidsにおける平日の予定として一例が挙げられている。朝食前の散歩から始まり、地元の食材を使った朝食、子どもを保育園に送る、眺めのいい景色に癒されながらテレワーク、大人同士でゆったりと昼食を満喫する、リモート会議や仕事や勉強に集中するなど自由な時間を過ごす、子どもを保育園に迎えに行く、屋外で焚き火を囲みながら採れたて野菜でバーベキュー、親子で温泉を楽しむ――といった内容だ。

「n’estate with kids」の利用イメージ

 プロジェクトに関わる3つの自治体のうち、鶴岡市は「サイエンスパーク」を拠点に産学官が連携した地方創生のモデルにより、子育て世代に選ばれる街づくりを進めている。酒田市は、短期移住プログラムや移住者・市民が交流できるオープンスペースを設けるなど、移住と定住施策に取り組んでいる。五島市には、2017年からの5年間で1000人以上が移住し、このうち7割を30代以下が占める(2022年5月現在、五島市調べ)という実績がある。

 一方、三井不動産レジデンシャルでは「近年テレワークなどの働き方の多様化により企業のあり方や個人のワークライフバランスが見直される中、心身そして社会的に健康な状態を示し、個人の幸福度を向上させるウェルビーイングの姿勢が注目されている」として、n’estateのトライアルを実施している。

 さらにn’estate with kidsについては、事前のインタビューなどの調査で子育て世代の多拠点居住は「興味はあっても日中仕事をしながら子どもの面倒を見るのは難しい」という話があったことから、行政のサポートを受け、保育環境を整備。子どもは「感性を育む体験をさせ好奇心や感性を育む体験をさせる」ことができ、保護者は「安心して働きリフレッシュできる自由度の高い滞在を叶えることができる」としている。

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