シリコンバレー銀行だけではなく2000年以降562行が破綻している

GIGAZINE
2023年03月13日 23時00分
メモ


by Coolcaesar

シリコンバレーにとどまらず世界中のスタートアップへの悪影響が懸念されている「シリコンバレー銀行」破綻に関連して、データサイエンスとフィンテックに詳しい起業家のPranshu Maheshwari氏が、2000年以降に発生した銀行破綻は562行に上ることを指摘しています。

Not just SVB. There have been 562 bank failures since 2000.
https://yarn.pranshum.com/banks

Maheshwari氏によると、総資産2090億ドル(約28兆円)を誇ったシリコンバレー銀行の破綻は2000年以降2番目の規模だとのこと。2000年以降で今回の規模を上回った事例は2008年に破綻したワシントン・ミューチュアル・バンク(総資産3070億ドル:約41兆円)のみです。

Maheshwari氏が作成した、過去の銀行破綻の規模を円の大きさで示した図。中央に大きく並んでいるのがワシントン・ミューチュアル・バンクとシリコンバレー銀行です。小さな銀行の破綻は無数に存在したことがわかります。Maheshwari氏によれば、シリコンバレー銀行は2000年10月以降に破綻した銀行の事例として562件目だそうです。


以下は、2000年10月以降の銀行破綻の時期を示したもので、世界金融危機が始まった2007年の時点では破綻した銀行は少なかったのですが、ワシントン・ミューチュアル・バンクが破綻するころに一気に件数が増加しています。


破綻時点での預金額(青)と保有資産(赤)を示した図。ほとんどの銀行は破綻した時点でも預金額より多くの資産を保有していることがわかります。


なお、Maheshwari氏はシリコンバレー銀行について、来週には大銀行が乗り出してきて買収するという、ワシントン・ミューチュアル・バンクと同じような流れになるのではないかと予想しています。

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