今日の参考文献。「スペイン熱い食卓」。ホントに熱い。
スペイン料理のレシピは凄い。
今日は僕が持っているスペイン料理の本の中で、ひときわすごいメニューを作ってみたいと思います。
10年前に一度作ったんだけど、レシピ通りに作る勇気が無かったんだ。
※2007年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)
前の記事:ただ闇雲に鼻笛を作ってた4年間のまとめ
■今回作るのは黄身だけプリンです
さて。今回作るのは黄身だけプリン。普通、プリンってのは全卵(黄身と白身)と牛乳で作る。材料を混ぜて耐熱容器に入れて蒸したり、オーブンで焼いたり(当然水を張ったバットに入れる)。
でも、そこを黄身だけで作ってしまうのだ。白身も牛乳も無し。黄身だけ。
見間違いかと思って何度もレシピを確かめても、やっぱり黄身だけ。マジで?
しかも、玉子12個分。ホント?お菓子作りではこんなの普通?
前に作った時は、この「12個分の卵黄」っていう記述だけでクラクラしてしまった。いや、無理だろ、と思って確か4つ分くらいで作った覚えがある。それだってかなり「うわー、うわー」と思ったのだ。
どうすんだよ、卵白4つ分とか、なんてひるみまくって調理した。
で、やっぱりというか、そんな中途半端な気持ちで作った黄身だけプリンはスが入っちゃっていまいち美味しくなかった。濃い味の卵焼きって感じだった。
だから、今度こそは本気でレシピ通りに作ることにした。10年越しのリベンジだ。
■卵黄を12個分取り出す
玉子がお高い昨今。12個の玉子を一気に使うなんてありえない。でも、今日はがんばるって決めたんだから、12個使うのだ。
ファイト!ってキモイですかね、31歳オッサンのこんな文体。
なにはともあれ、12個の玉子を次々に割って黄身と白身に分けた。黄身の中の2個が妙に濃い色なのだが、これはちょっと良い卵なのだ。10個で50円くらい高い。1個5円の差で色も弾力も違って驚いた。
違うわねー、お高いのは、なんて思った。たった5円の差だが。
■どうすんだよ、この白身
ところで、当然手元には今、玉子12個分の卵白が残っている。こんな大量の白身、初めて見た。
アスリートならこれを一気飲みしたりするのだろうか。「室伏の!ちょっといいとこ見てみたい!一気!一気!一気!」なんて言われて白身一気。
・・・うーん。
一気飲みはちと無理だ。僕には。卵料理ならいくつか知っているが、卵白料理はあんまり知らない。メレンゲ作るったって限度がある。長靴いっぱいのメレンゲが出来てしまう。
うーん、困った。
しょうがない、焼くか。
あとで焼いて食べることにしよう。
■白身は放っておいて、カラメルとか甘味とか作るか
白身の話はここいらでよかっぺか。要するに、後でスタッフが美味しくいただきましたという話だ。話を黄身だけプリンに戻そう。
黄身だけ12個分って分量もすごいのだが、ここにグラニュー糖180gが入る。
まずはカラメルソース分のグラニュー糖を大さじ2杯鍋に入れて熱する。焦げ茶色のカラメルソースが出来たらプリンの容器に入れる。冷えると固まって飴みたいになった。
つまみ食いしてみると、焦げ苦くて美味い。なかなかうまく出来た。
次に、残りのグラニュー糖で蜜を作る。水3/4カップと大量のグラニュー糖を鍋で熱する。色が少し変わって粘りが出たら出来上がり。
粗熱を取って黄身と混ぜる。この時、多分グラニュー糖汁の温度が高すぎると黄身が固まってしまうので注意が必要だ。
卵黄汁に混ぜたらグラニュー糖汁が固まって飴になってしまった。うーんと思いつつ、頑張ってどうにか溶かした。
という訳で、甘い黄身汁とカラメルソースが出来上がった。
■じゃあ焼きましょうか
プリン汁が出来たらあとは焼くだけ。200℃のオーブンで20分くらい焼いた。当然天板には水を張る。水がないと卵焼きになっちゃうからね。
■プリンが焼けるまで、白身が焼ける様子をお楽しみ下さい
透明になったり、白くなったり。焼いた白身は塩を掛けて食べたら美味かったよ。そういえば僕は黄身より白身の方が好きなんだった。
そろそろプリン、焼けたかな?