エンドツーエンド暗号化で知られる著名メッセージングサービス「Signal」が、英国からの撤退を視野に入れていることが明らかになった。
これはSignalのCEOであるMeredith Whittaker氏がBBCに語ったもの。英国では現在、プライベートのメッセージに児童の性的虐待コンテンツが含まれていないかプロバイダーがスキャンすることを義務付ける「Safety Online Bill」なる法案が検討されており、仮にこれが施行されることがあれば、Signalはこの法案を受け入れず、英国からサービスそのものを撤退させるというもの。同氏は「全ての人がプライバシーを守る善人だと信じるのは魔法のような考えだ」と、性善説によるバックドアの導入に否定的な考えを示しており、英国という市場を捨ててでも、エンドツーエンド暗号化で運営側ですら会話の内容を覗き見ることが不可能だとする同サービスの特徴を堅持することを明言している。