乃村工藝社は2月24日、自社開発のリアルタイムで感情を推測・可視化する「emograf(エモグラフ)」を活用し、笑顔など利用者の感情推測によりウェルビーイング状態を分析・データ活用する空間DXサービスを発表した。
emografは、360度カメラを使用し、非接触で利用者に身体的な負担なく表情を取得。リアルタイムで感情を推測・可視化する。データは、性別・年齢層の把握、複数人の表情を同時取得するなど複合的に取得できる。人流解析も併用し、感情起点で人がどう動き行動していくのか空間全体を多角的に捉えることも可能。このデータを空間デザインや運営・演出に活かすことで、利用者の感情に寄り添いながらコミュニケーションを豊かにし、ポジティブな行動変容を促す空間活性化を提案する。
想定される活用シーンとして、感情推測の分析結果をエビデンスとして、内装デザインやレイアウト改善、運営計画に反映したり、企業のウェルビーイング経営や健康経営指標の評価、施設の活性化策に活用すること。また、利用者の笑顔を引き出したり、感情連動による演出効果で顧客体験価値向上など、コンテンツ演出への活用などがあるという。今後は2月に実施した実証実験結果をもとに、施設やイベントへの提供を目指して、さらなるサービスデザインの開発を進めていくとしている。