LIXIL、新ドアロック機構で玄関ドアを再定義–標準でスマートロック、オプションで自動開閉も

CNET Japan

 LIXILは2月21日、窓、ドアブランドのTOSTEMから新発想のドアロック機構を採用した玄関ドア「XE(エックスイー)」を発表した。スマートロックシステム「FamiLock」を標準搭載したほか、オプションとして自動でカギと扉がオープンする「DOOR OPENER SYSTEM」も用意する。発売は4月3日。参考価格は121万円〜になる。

玄関ドア「XE(エックスイー)」
玄関ドア「XE(エックスイー)」

 新たに採用されたドアロック機構は、さまざまなデバイスを機能ユニット(子扉)に収納するというもの。一般的なドアはラッチや錠前、パーツ類を扉の戸先に配置しており、ラッチとハンドルが連動して動くため、ハンドルのデザインや位置に制約が生まれていたという。XEでは、すべてのパーツを機能ユニット内に収め、ラッチもハンドルとの連動ではなく、扉を押す、引くといった動作で出入りができる「ローラーラッチ」に変更。LIXIL LIXIL Housing Technology サッシ・ドア事業部 ドアSBU SBU長の川口富士雄氏は「今まで思っていた既成概念を取り払い、新コンセプトのドア開発に挑んだ」と自信を見せる。

一般的なドアの構造
一般的なドアの構造
玄関ドアXEの構造
玄関ドアXEの構造

 XEでは、「EXCLUSIVE GLASS(ガラス)」「CERAMIC TILE(タイル)」「METAL GRAIN(金属調)」「WOOD GRAIN(木目調)」と4種類の素材を用意したほか、「BAR HANDLE」「SELECT HANDLE」「INTEGRATE HANDLE」と3つのハンドルをラインアップ。32mmのスリム枠や丁番隠し構造の採用に加え、電気錠リーダーやシリンダー、サムターンといったパーツ類もシンプルなデザインにすることで、造形美を追求している。

 標準装備となるFamiLockは、スマートフォンを持っていれば、取り出す必要がなくポケットインの状態でドアの施錠、解錠が可能なスマートロックシステム。スマートフォン、リモコン、カードキー、タグキー、手動キーと5タイプの鍵を選べる。6月発売予定となるが、オプションとして暗証番号の入力で施錠、解錠が可能な「テンキー付屋外リーダー」(参考価格:3万5500円〜)と室内からワンタッチで施解錠でき、自動施錠や自動開閉をアシストする「ワイヤレス屋内ボタン」(同:2万円)も用意する。

 開閉式の自動ドアを実現するDOOR OPENER SYSTEM(同:19万2000円~)もオプションとして6月に発売を予定。スマートフォンやリモコンのボタンを押すだけのワンアクションで、鍵と解錠を連動して扉が自動開閉するほか、玄関ドアに近づくと、センサーがスマートフォンやリモコンを感知して自動で鍵と扉が開くノーアクションでの自動開閉も実現する。

暗証番号の入力で施錠、解錠が可能な「テンキー付屋外リーダー」もオプションで用意
暗証番号の入力で施錠、解錠が可能な「テンキー付屋外リーダー」もオプションで用意
開閉式の自動ドアを実現する「DOOR OPENER SYSTEM」もラインアップする
開閉式の自動ドアを実現する「DOOR OPENER SYSTEM」もラインアップする

 LIXIL 常務役員LIXIL Housing Technologyサッシ・ドア事業部 事業部長の田村光宏氏は「暮らしや価値観が変化する時代、玄関ドアはこのままでいいのか。TOSTEMは今までの延長線上ではなく、玄関ドアのあるべき姿を再定義した。構造を見直し、叡智と技術、創造力により開発したのがXE。今後は同一のプラットフォームで、アジアを中心とした海外市場や国内リフォーム市場への展開を予定している」と今後について話した。

左から、LIXIL 常務役員LIXIL Housing Technologyサッシ・ドア事業部 事業部長の田村光宏氏、ドアSBU SBU長の川口富士雄氏
左から、LIXIL 常務役員LIXIL Housing Technologyサッシ・ドア事業部 事業部長の田村光宏氏、ドアSBU SBU長の川口富士雄氏

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