ユニクロの創業者、柳井正さんの著書「一勝九敗」には学ぶべき点が沢山あるのだと思う。僕は読んでいないので分からないが、タイトルから察するに、きっと「失敗は成功のはじまり」的な教訓が書かれているのだろう。確かに失敗から学ぶ事は多い。でも、失敗し過ぎて立ち直れないという事態も想定出来る。出来れば負けない方がダメージが少なくて済むと思うのだ。
勝つ必要はない。負けない為にはどうしたらいいのか。考えてみた。
※2007年11月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
オセロで負けない方法の考案者と「負けない」対決
しかし、僕よりも早く「負けない方法」を思いつき、既に当サイトで発表している男がいた。水曜日担当ライターの藤原君だ。「オセロで負けない方法」として、負けそうになったら盤を拡張して有利な体勢に持ち込む、という作戦を披露している。
とてもいいアイデアだと思う。しかし、実際は盤を拡張する度に藤原君が窮地に追い込まれている。最終的に相手が試合を放棄したので確かに負けてはいないが、粘り強い相手だったらどうなっていただろう? きっと藤原君は負けていたに違いない。あの方法は絶対ではないのだ。
そこで、僕が考案する「負けない方法」を藤原君相手にオセロで試してみる事にした。負けない事に負けたくないからだ。
決闘といえば河原
オセロで負けない方法にシロクロをつけるため、藤原君を河原に誘い出した。決闘といえば河原と相場が決まっている。もちろん時間は深夜。人目を気にせず、とことんやりあえる。
オセロ対決用のセットを組んで藤原君の登場を待つ。黒いバック紙の裏にはちょっとした細工を仕込んでいる。そう、負けないための仕掛けである。
約束の時間より少し遅れて、藤原君が登場した。盤を拡張してまで負けたくない男である。僕を待たせて焦らせる作戦かもしれない。が、僕はそんな揺さぶりには動じない。絶対に負けない自信があるのだ。
お互い席に着き、静かにゲームが始まった。僕が黒で藤原君は白。2人とも無言だ。深夜の河原に石を打つ音だけが響く。