コロナ過もだいぶ落ち着いてきたこともあって、自宅だけでなくカフェやコワーキングスペースなどで行うことも増えてきた。仕事で外出するときには、カバンの中にはなんらかのケーブルが入っている、というのは筆者だけではないだろう。そこで今回は、ケーブルを持ち歩くときに便利な「結束バンド」や「ケーブルタイ」と呼ばれるものについて、どんなタイプがいいのか使い比べてみた。
面ファスナーはベリベリという音や何かにひっかかりやすい
筆者はこれまで面ファスナータイプをかなり愛用してきた。束ねる太さも比較的自由で、延長すればもっと便利に活用できる。
しかし、不満もあった。まず、はがすときのあのベリベリという音だ。本当に静かな場所では、はがすときも少し遠慮ぎみにはがす必要があった。
そしてもうひとつ大きな問題は、ほかのものとくっつきやすいことだ。毛糸やタオル地のものと一緒にしまっておいて、くっついてしまって相手の素材を痛めてしまったこともある。
くっつくだけならまだ問題も少ないが、困るのは、想定外にくっついてしまうことだ。例えばケーブルを取り出す際に、別のものまでひっかけてしまうこと。カーディガンやセーターにもひっかかりやすく、着ているセーターの袖がケーブルを束ねる面ファスナーにひっかかって、何かを動かして破損に繋がる恐れもある。
その問題を少し解決した、非常に目の細かい面ファスナーもあるが、くっつきにくくはなっているものの根本解決にはなっていない。セーターを着ているとトラブルが起こりやすいのは同じだ。
安価で便利な面ファスナーだが、できれば別のものを使いたい。
形状記憶タイプのシリコンも便利
ちなみに同じシリコンゴム素材だが、伸びるのではなく形状記憶で束ねるタイプもある。束ねる力という面では若干劣ることもあるが、束ねること以外にも使えるため、場合によってはこちらが使いやすいこともある。
たとえば簡易的なスタンドや滑り止めとしても使える。スマートフォンの簡易的なスタンドにしたり、ICレコーダーに巻き付ければ、角度を付けたり、滑り止めにもなる。
ほかにも束ねる道具はさまざま。便利なものも見つかるかもしれない
ほかにも束ねるものはたくさんある。筆者もたくさん手持ちがあるわけではないので、つい、買ったときについているビニール被覆の針金、いわゆるビニタイ(ビニールタイ)をそのまま使ってしまうこともある。
これはこれで便利で面ファスナーのようなひっかかりもないし、使い捨てもできる。付属品以外にも使いたいなら、100円ショップの園芸コーナーに緑色のビニタイが売られていて好きな長さにカットして使える。探せば黒いタイプも入手できるが、安価なのと保管や仮設でしか使わないので筆者は緑色でも十分だと思っている。
また、絶対に外さないというのならナイロン結束バンドで固定する方法もある。例えば、1.5mの長さのUSBケーブルがあるが、そのうち15cm部分しか使わないというのなら固定してしまってもいい。
ただし、電源ケーブルを束ねたまま使うと、発熱して最悪の場合火災につながることもある。発熱の量は流れる電流の量によるので、普通のPC1台で使う程度の電流であれば大きな発熱にはならないだろうが、たとえば消費電力の激しいPCを使う場合、あるいは電気ストーブなどを足元に置いているとか、複数の機器をつないだ電源タップのケーブルなどは束ねたまま使わないようにしておきたい。
ほかにもケーブルを束ねるアイテムはたくさんある。汎用のゴムバンドはなにか機器を多く持っていくときには重宝する。PCアクサリー売り場だけでなく、アウトドアや工具などのコーナーもまわってみると思いがけずに便利なアイテムに出会える可能性もある。
現時点で筆者はシリコン推し
探してみると実にさまざま結束バンドがあり、今後も新素材や新しい束ね方など発展があるとは思うが、現時点で筆者がもっとも便利だと思うのがシリコンとなる。ノートPCの電源のUSB-Cケーブルをまとめたり、最近よく持ち出している有線LANアダプターと有線LANケーブルをまとめたりしているほか、イヤホンをまとめるのにも使っている。
そして、形状記憶タイプも何かのケーブルに巻き付けたり、1本くらいはカバンに忍ばせておくと便利なので、これも活用している。
100円ショップやホームセンターなどでも見つけられるので、お気に入りの結束バンドを探してみてはいかがだろうか。
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