「寿司テロの波」「清潔志向の強い日本で騒動」 回転寿司で相次ぐ迷惑動画、海外メディアでも波紋

J-CASTニュース

   回転寿司チェーン「スシロー」をはじめ、飲食店での迷惑行為を収めた動画がSNSに投稿され、2023年1月以降相次いで発覚した問題は、国外でも波紋を広げている。

   多くの記事で指摘されているのが、日本の消費者の「清潔志向」だ。清潔志向が高い分、それに反する事案に対する反発が強い、という見立てだ。


  • 回転寿司をめぐる迷惑動画は世界中で話題になっている(TikTok投稿動画から)

騒動を起こしたのは「日本の高い衛生基準を軽んじている人たち」

    AFP通信は、共用の醤油の容器をなめて元の場所に戻したり、レーンを流れる寿司にわさびを塗ったりする事案を列挙し、

「これらの事件は、ほんの動画数本に留まっているようだが、清潔志向の強い日本では騒動になっている」

などと指摘。「被害を受けた企業を支援する波が押し寄せた」として、店を支援するハッシュタグが投稿されたエピソードや、手越祐也さんが初めてスシローに行ったとツイートしたことも報じた。

   英ガーディアン紙は、「日本の外食産業界に『寿司テロ』の波が押し寄せる」の見出しで騒動を報じている。記事では、「高い衛生基準」という言葉で、同様の背景を解説している。

「事案の数が少ないため、寿司をめぐる犯罪が多発しているとは言い難いが、この動画は、推定7400億円の産業規模を持つ日本で騒動を巻き起こしている。その(批判の)多くは、日本の高い衛生基準を軽んじている人たちに向けられたものだ」

   帝国データバンクは22年5月、21年度の国内回転寿司市場は7400億円を上回るとする試算を発表している。ガーディアンの「推定7400億円」は、この試算を指しているとみられる。

Source