埼玉は隠れた “うどん王国” と言われている。いや、自分で名乗っているのかもしれないが、実際にうどんの生産量は全国トップクラスで、個性的な “ご当地うどん” も多い。チェーンも多く、山田うどん、久兵衛屋、そして今回ご紹介する「武蔵野うどん竹國」も県内で人気だ。
──そんな話を県内在住の知人から聞いたので、武蔵野うどん竹國に行ってみることにした。武蔵野うどんといえば、コシの強いムチムチした手打ち麺を温かい肉汁につけて食べる「肉汁うどん」が有名。竹國でももちろん肉汁うどんを注文してきたぞ……大盛りで!
・武蔵野うどん竹國
埼玉県狭山市に総本店がある武蔵野うどん竹國。県内を中心に約20店舗を展開している手打ちうどんの専門店だ。看板には大きな字で「肉汁うどん」と書いてある。やはり主役は肉汁うどんなのだろう。ランチタイムは地元の方で賑わっているようだった。
そんでどうやら竹國では、並盛(300グラム)・中盛(500グラム)・大盛(700グラム)どれを選んでも同じ料金らしい。券売機の前ではガテン系のお兄さん2人が「自分、中盛で」「たしかに大盛を食べたら午後動けなくなるな……」と心の声を漏らしていた。
看板を見た時から「肉汁うどん」と決めていたものの「クリーミーカレーうどん」や「あま辛汁うどん」も気になる。悩んだ末に結局「肉汁うどん(800円)」の大盛を選ぶことに。同じ料金なら量が多い方がいいに決まっている。別に午後動けなくてもいい。
・肉汁うどんの大盛
メニューによると「竹國自慢のこだわり麺は、お店で粉から製麺して茹でたてを提供している」そうだ。ほほー、それは楽しみ。なんて思っていたら、特大の肉汁うどんがやってきた。なるほど……
たしかに動けなくなるかも。
ガテン系のお兄さんたちがビビるのも納得のボリュームである。しかし太麺の荒々しいビジュアルがたまらない。
ではでは、平べったくてコシのある手打ち麺を濃い目のつけ汁でいただきます……縮れている麺を箸で持ち上げると、1本が長いことがわかる。慣れるまでつけ汁に運ぶのも大変かも。食べてみると弾力があって歯応えも抜群。ざらっとした表面が濃い出汁によく絡んでうまい。
もちろんつけ汁も魅力的だ。豚肉やネギがたっぷり入っている。うどんと具を一緒に食べる感覚。さらに汁の味も口の中に広がる。このガツンとした食べ応えがクセになるのだろう。
……気づいたら完食していた。本当に大満足。もう午後は絶対に動かないと決意するほど腹いっぱい。お兄さんたちの言葉は本当だった。
ちなみに公式サイトによると「食べ放題」をやっている店舗もあるみたい。今日もほぼほぼ食べ放題みたいな感じだったけど……気になるな。近いうちに行ってみようと思う。皆さんも機会があれば「武蔵野うどん竹國」にぜひ行ってみてほしい。まずは肉汁うどんから!