まだ猛暑は厳しいが、道行く人のファッションにはもう秋の気配が。
私もいろいろと服やアクセサリーを買って秋のおしゃれにそなえたいが、私生活で引越しをしたせいもあり、お金がない。
おしゃれはしたいが金はない。金はないけどおしゃれしたい。したいしたい。パールのごてごてしたネックレスなど欲しいもんです。
真珠は買えないが、かわりにお米をパール色に塗ってネックレスを作ってみました。
つまり、パールライスでございます。
※2007年9月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
思い浮かんだんだからしょうがない
「パールライスでネックレス」、そう思いついてしまったので、これは仕方ないなとユザワヤに行ってパール塗料を買ってきた。ふつうの色よりだいぶ割り増しの値段。さすがにパールは違いますな。
スプレー塗料も考えたが、細かい多くのものに均一に塗るのは意外と難しい。なので絵の具にした。
そしてお米。産地の方角に手を合わせ、米びつから軽く一掴みほど持ってきた。どれほど数が必要になるかはわからないが、大切に使わせてもらおう。
パレットに絵の具を出し、一粒置いておそるおそる塗ってみる。「お米に絵の具を塗る」という行為が、何か妙な感覚だ。
絵の具に水をあまり入れすぎると、米がほとびてお粥になってしまいかねない。いやそんなことあるか。錯誤しつつ黙々と塗り続ける。
塗れたものから、キッチンペーパーを敷いたトレイに乗せて乾かそう。
・・・。塗り始めて10分たった。70個ほどできている、これは早いのか?遅いのか?数は十分なのだろうか?
いろいろ手探り状態だが、確実に言えることがひとつある。「1個ずつ塗っていたら埒があかない」。そりゃそうだ。
よって1クラス数十粒体制に変更だ。
ひととおり乾かし、器にざざーっと集めてみた。おお・・・。
パールだ・・・。パールが出現した。
淡水パールという小粒でいびつな形のパールが売っているが、あんな感じに仕上がった。
私も歓喜の気持ちでいっぱいだ。東北の方角に手を合わせる。
この調子で糸を通し連結だ。 なんとこの米に穴を開けていこうというのである。 さてどうなるか。
米に字は書けるが、穴は開くのか
さてここでルーターを使う。糸の通る穴があくくらいの細いヘッドにして、まず1個に穴を開けてみよう。
押さえどころがないよ。
力を入れればおのずから逃げていき、軽くはさめばルーターの衝撃で飛んでいく。おまえ(米)はどうしてそうなんだ。
ここで思いついた。穴埋め用パテ、あれを土台にしよう。
大成功である!
パテがうまい具合に米をキャッチ。ルーターが米を貫通してパテに到達するときは手に感触が伝わるのでそこで止めることができる。
1個につき1分ほどかかるが、そして米は、ゆうに300個ほどあると思われるが、気長にやっていこう。
いきなり熟練工の技を要求される、米に
しかし・・・数個やってみてわかった。あの穴の開けることのできた米は、例外だったのだ。希少種だったのだ。
300個もの米に穴を開けねばという焦りからか、ルーターを突き入れていく速さがだんだん増していき割れる。また、ルーターの回る速度を上げたら割れる。下げても割れる。土台となるパテがゆるんでも割れる。固めても割れる。
ぜんぜん加減がわからない。
相手はただでさえ小さい米だ。米の中心からちょっとズレても命取り。ルーターの芯がちょっとブレても命取りだ。もう やんなってきた。
もう穴を開けるのはやめだやめだ。あーきらーめた。
チェーンにちょくせつ貼りつけていくことにした。
正直このページは失敗の全記録である。なんなら読み飛ばしていただいてもかまわなかったのだがすごく大変な作業だったので載せたのさ。
本気でどこかにしていくと思う
チェーンをまずは適当な長さに切って、連結金具を取り付けた。土台が完成。
そこに、エポキシ接着剤で米をひとつぶひとつぶくっつけていく。さっきまで穴開けに苦心惨憺していたのが嘘のように気が晴れて楽しい作業だ。目の前でまさにできあがっていくものを見るのは面白いですな。
接着剤でつけていったので、チェーン自体も固まってしまってはいるが、こういうのもありだ。
うーん、かえって穴を開けなくてよかった。
うれしいのでちょっと外に出てみます。夜中ですが。
まとめ
なんども繰り返すようだが、なかなかの出来となりました。これも日々おいしくいただいているお米のおかげでしょう。
このシリーズでピアス、ブレスレット、はてはティアラまで作って道端で売ろうかしら。絵の具を定着させて、エポキシが肌に触れないように改良して・・・と、本気で思案しだす私だ。