【立ち食いそば放浪記】第301回:珍メニュー「あゆ煮付そば」が高コスパ! 鮎1匹まるごと入って500円!! だがしかし…… / 有楽町『はないち』

ロケットニュース24

ウマイそば屋を求めて色んな町を放浪する『立ち食いそば放浪記』。2022年暮れに記念すべき300回を達成し、新年も迎え心機一転。次は400回を目指して頑張っていきたい。

と、そう考えていたところ、さっそく立ち寄らずにはいられない立ち食いそば屋に出会った。その店は、有楽町の高架下にある『はないち』という店なのだが、券売機にこう書かれていたのである。「まるごと煮ました!! あゆ煮付そば / うどん」と

・惹きつけられた理由

この時点でテンションが上がるのはマニアゆえかもしれないので説明しておくと、立ち食いそば屋のメニューには基本のラインナップみたいなものが存在する。

これは価格の安さも求められるためだと思うが、トッピングで一番どこでもあるのが揚げ物と卵。この2つだけの店も結構多いが、次に油揚げやネギのトッピングがプラスされ、肉そばがあるともうバリエーション豊かなレベル。

したがって、このラインナップから外れるもの全てが珍しいのである。つまりは鮎は珍しいとてつもなく。というか、立ち食いそば屋でトッピングに鮎って初めて見たかもしれない。

・安い

しかも、それくらいの珍メニューにもかかわらず、価格は500円と安め。というわけで、何はなくとも1回は食べてみたいと見た瞬間に思ったわけだ。すまんな、オタクで

さて置き、食べてみたところ、鮎は甘露煮のようで味は甘めなのだが、はらわたの苦味が大人の旨みを醸し出している。なおかつ、骨も頭も食べられるくらい柔らかく煮込まれているため、食感の変化も楽しめる。

つゆを飲んでみると、そんな甘みと苦みがコクのあるつゆに溶け合うようにマッチした。麺は柔らかめで立ち食いそば屋のそばという味だが、三つ葉も入っており、全体的にはちょっとしたこだわりを感じる。500円でこれが食べられたら御の字だ



・なんだけど

まあ、総括するならやはり鮎か。この苦味は立ち食いそば屋にあんまりないタイプの味。立ち食いそばファンには実際に1回食べて自身の舌で判断して欲しいメニューではあるが……

実は、本メニューは数量限定の日替わりそばであった。したがって、毎日あるわけではないのが惜しいところ。だが逆に言うと、あればラッキー。ちなみに、日替わりメニューの販売は10時からとなっているので、日替わりがこれだったら迷わずGOだ。

・今回紹介した店舗の情報

店名 蕎麦や はないち
住所 東京都千代田区有楽町2-9-16
営業時間 月~土 7:00~22:00、日11:00~18:00
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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