ポテチにすしのこをかけるとすっぱ甘くてうまい

デイリーポータルZ

すっぱムーチョのような、すっぱしょっぱいポテトチップスが好きだ。いつか、すしのこをポテトチップスにかけるとすっぱくておいしくなるという情報をゲットした。

実際にかけてみたら、すっぱ甘くてうまかったので紹介させてください。

ポテトチップスが好きだ。甘いお菓子も好きだが、おやつの中でダントツに好きなのがポテトチップだ。

ポテトチップスの中でも、私が一番好きなのがソルト&ビネガー味のポテチだ。

ソルト&ビネガーとは文字通り塩とお酢のことで、イギリスやアイルランドでは超定番のコンビネーションなのだそう。そういえばイギリスでフィッシュ&チップスを食べた時、塩とお酢がテーブルに置いてあった覚えがある。確かに揚げ物にさっぱりしたお酢がよく合う気がする。

このソルト&ビネガー文化が転じて、イギリスでは1967年にソルト&ビネガー味のポテトチップスが生まれたそうだ。

初めてソルト&ビネガー味のポテトチップスを食べた時、あのしょっぱくて容赦ない酸っぱさに感動した。

ここ数年では、私が住むドイツでもソルト&ビネガー味のポテチが人気を集めているようで、スーパーでもよく見かけるようになった。

ドイツのソルト&ビネガーポテチ。スーパーに行くとついつい買ってしまう。
うん、すっぱしょっぱいポテトうまい。

イギリスのと比べるとなんとなくお酢のパンチが弱い気もするが、ドイツでも手軽にすっぱいポテチが手に入るのはありがたい。

そんなすっぱしょっぱポテチ大好き人間なのだが、いつかぼんやりSNSを眺めている時に「ポテチにすしのこをかけるとソルト&ビネガーっぽくておいしい」と言う情報を見つけた。

あのすっぱい粉末すし酢をポテチにかけるのか。想像する限り、うまいに違いない。 

すしのこならドイツでも手に入るぞ。早速やってみよう。

すしのこポテチを作る

用意するのは塩味のポテチとすしのこ。それだけ。

すしのこはドイツのアジア系スーパーで€2〜3(300〜400円)で手に入る。
そのままでも十分おいしそうなポテチ。これに粉末すし酢をかけるのだ。
すしのこ加減が全くわからないので、小さじ1杯ぐらい出してみる。

すしのこはすし飯を作る時によく使っているのだが、間違って吸い込んでしまった時にめちゃめちゃむせる。かけすぎると強烈なすっぱポテチになってしまうんじゃないか。

ちょっと恐ろしいので、とりあえずは小さじ1杯のすしのこをかけてみる。

白い粉をポテチにかける、怪しい人。
すしのこが軽くまぶされたポテトチップス。粉がポテトの油にいい感じにくっついてくれた。

どんなにすっぱいポテチになったんだろう。恐る恐る食べてみる。

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むせたらやだな……
ありゃ?

すしのこチップス、全然マイルドである。むせないどころか、すしのこが全く感じられない。

鼻から吸うと強烈だが、食べる分にはそんなに刺激的ではないみたいだ。

そうなったら、すしのこをドシドシかけていこう。

袋から直接、遠慮なくかけていく。​​​​​
うん、これぐらいならいいんじゃないか。
すしのこまみれのポテトチップス、今度こそむせるんじゃないか。心配になってきた。
あ、むせない!全然イケるよ、これ!

これはおいしい!すしのこには砂糖が入っているので、すっぱしょっぱいと言うよりは、すっぱあまいポテトチップスになった。

ソルト&ビネガーとはまた別物だが、これはこれでおいしいすっぱいポテチだ。

塩味に飽きたら、ぜひすしのこチップスで味変を楽しんでみてください。

万能パウダー、すしのこ

あとで調べてみたら、ネットにはすしのこを使ったレシピがわんさか載っていた。ポテトサラダやコールスロー、タルタルソースにも使えるらしい。フライドポテトなんかにかけても絶対うまいと思う。

驚きの万能パウダーであるすしのこ、これからも色々使い道を見つけてみたい。

ちなみに、ドイツの定番ポテチ味といえばパプリカ味。これについてはまたいつか。

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