本当にオススメしたいテレワークグッズはどれだ? 個人的ベストバイを選んでみた 【テレワークグッズ・ミニレビュー 番外編】

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 テレワークが定着したINTERNET Watch編集部では、それぞれの住環境の中で、仕事環境を改善すべく日々工夫を凝らしている。この連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介しているが、今回はちょっと毛色を変えて、当企画担当編集である瀬戸が、実際に使っている中から、特にオススメできると思う、個人的ベストバイを紹介してみたい。

 なお、それぞれの製品の個別のレビューは、記事下の関連記事も参照いただければ幸いだ。

第1位 長時間でも疲れないヘッドセットと失敗しないヘッドセット

 ということで、テレワークグッズオススメの1位は、2種類のヘッドセットをセレクトした。

 今でもWeb会議で、マイクのせいか声がよく聞こえない参加者がいる。同僚などであれば指摘もできるが、社外の人だとそうもいかず、こちらは聞き取るのに精いっぱいだ。相手にあたえる印象もよくないし、社会人ならヘッドセットはお金をかけるべきポイントだと思う。

 そういった中で、ヘッドフォンタイプのヘッドセットが苦手なんだよなー、という人にオススメしたいのが、ネックスピーカー、JVCの「NAGARAKU SP-A10BT-W」だ。

JVCの「NAGARAKU SP-A10BT-W」

 もともとはテレビの音を耳元で聞いたり、スマホなどの音楽を楽しむためのものだが、マイクも搭載されているためヘッドセットとしても使えて、使ってみるとこれが実に快適なのだ。

 ワイヤレスで、首にかけるだけなので脱着も簡単、長時間つけていても全く苦にならない一番のお気に入りテレワークグッズだ。特にメガネをつけたままヘッドフォンタイプのヘッドセットをつけると、メガネのつるとイヤーマフに挟まれてすぐに耳が痛くなるのだが、これなら耳を圧迫しないし、重さも軽くて、つけているのを忘れるほど。それでいてマイクもよく拾ってくれるし、耳を塞がないので、来客の呼び鈴や家族からの声がけも聞き逃すことがないなど、良いことづくめだ。

 だだし、まったく問題がないわけではない。まず音が外に漏れる。隣の部屋には聞こえないまでも、隣の席の人に聞こえるぐらいには漏れる。そしてマイクがよい分、周囲の音も拾いがち(キーボードタイプ音などは拾わないようだ)。そのため、オフィスや屋外など、周りに人がいる環境での利用にはオススメできない。

 また、ごくごく希ではあるが、ワイヤレスなので音が途切れることがある。

 ということで同率1位としてオススメしたいのが、併用しているエレコムのデュアルマイクノイズリダクションUSBヘッドセット「HS-HP101UNCBK」だ。

エレコムのデュアルマイクノイズリダクションUSBヘッドセット「HS-HP101UNCBK」

 有線接続で途切れる心配がないうえに、ノイズリダクション(自分のしゃべった声以外の周囲のノイズを低減してくれる機能)で余計な音も拾わないので、取引先などとの失敗できない会議ではこちらを使っている。ヘッドフォンタイプが苦にならない人なら、これ1択でもよいかもしれない。ノイズリダクションの性能については動画でも紹介しているので、確認してみてほしい。

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デュアルマイクノイズリダクションUSBヘッドセット ELECOM「HS-HP101UNCBK」の実力を検証してみた

 筆者はこの2種類のヘッドセットを使い分けているわけだが、そのときにもうひとつ役立っているのが、ヘッドフォンハンガーだ。使っているのは「COZOOヘッドフォンスタンド USBハブ・3.5mmAUXポート付き」。ポイントは2つのヘッドセットを引っかけられるのと、USBハブ機能もあるところ。

 実は2つのヘッドセットの使い分けをはじめた当初、ときどき問題になったのが、使いたい方ではない方のヘッドセットに繋がってしまうこと。そこでエレコムの有線ヘッドセットは普段USBケーブルを抜いておいて、使う時だけこのヘッドフォンハンガーのUSB端子に挿すようにしている。アナログなやり方だが確実だ。

COZOOヘッドフォンスタンド USBハブ・3.5mmAUXポート付き

実際に使っている状態。NAGARAKUとエレコム、2つのヘッドセットをかけておけて、さらにUSBポートに挿せば、すぐにエレコムのヘッドセットが使えるようになる

●関連記事: 失敗しないヘッドセット選び。ノイズリダクション付きを使ったら、騒音(犬の鳴き声)がかなり小さくできた

●関連記事: ヘッドホンハンガー、どれ選ぶ? USBハブ付きにしたらケーブル問題がスッキリ

第2位:仕事道具をまとめておけるバッグインバッグ

 続いて個人的にオススメしたいテレワークグッズ第2位は、コクヨのバッグインバッグ「ハコビズ」だ。

コクヨの「ツールペンスタンド〈ハコビズ〉」

 オフィスがフリーアドレスになって、筆記具からなにから常に持ち歩く必要が出てきたところで、そうした仕事に必要な道具をまるっと入れておけるバッグとして大活躍している。

 ポイントは筆記具を入れつつ、PC用のUSB PD充電器や、モバイルバッテリー、Web会議でも使うイヤホン、モバイルルーターなどがひとまとめにできる点。しかもフタを開いた形で自立するので、そのままデスクの上でペン立てとして、さらにスマホスタンドとしても使うことができる。また名刺やオフィスのカードキーなどもこのバッグにまとめて入れてあって、出社の時はこのバッグを持っていけば最低限困らないようになっている。

自立させることができるので、デスクではペン立て代わりに。スマホを立てかけておくことも可能だ

筆記具のほかにPD充電器やモバイルバッテリー、モバイルルーターなども入る。現在はこれに加えて名刺入れとオフィスのカードキーなども入れている

 筆者はかなりおっちょこちょい野郎なので、たまの出社の際には「忘れ物ないよなー」と準備に時間がかかる割に、出社するとなにかしら忘れていることが多かったが、ハコビズを使ってからは、準備に時間がかからない上に忘れ物もなくなった。個人的に神アイテムである。

 例えば雨なので防水のバッグにしたいとか、出張だから大きいバッグにしたいなど、いつもと違うバッグを使いたくなったときにも、このバッグとノートPCさえ入れかえれば大丈夫という安心感は大きい。

 中の仕切りも良い感じで、収まるところに収まるものがあるので、会社を出るときにも足りない物があれば気が付きやすい。

 ただし大きいバッグではないので、中に入れるもののセレクトも重要だ。その点、小型ながら65W給電が可能なAnkerのPD充電器と、60W給電でPCも充電できるモバイルバッテリーがよい仕事をしてくれている。

 とは言えかなりパンパンではある。できればこのハコビズに名刺が入る程度のサイドポケットなどが追加されるとモアベターなのだが。

●関連記事: フリーアドレスの人にオススメしたい!! コクヨの「ハコビズ」がいろいろ便利すぎる件

第3位:どこからでもアクセスできるNAS、UPSも組み合わせて停電にも安心

 第3位は非常に悩ましい。多機能過ぎるロジクールのトラックボールにしようか悩んだが、アイ・オー・データ機器のLAN DISK「HDL2-AAX4E」と、そのバックアップ電源として組み合わせたオムロンのUPS「BW55T」を3位にしたい。

アイ・オー・データ機器のLAN DISK「HDL2-AAX4E」(右)とオムロンのUPS「BW55T」(左)

 筆者の場合、Webメディアの編集者というちょっと変わった職業ということもあって、写真や動画などのデータをたくさん扱う。発表前の外には出せないデータを扱うこともあるが、そうしたデータはクラウドなどにあることがほとんどで、自分で管理しなければならないのは、自分で撮影したものばかり。と言ってもその量は増え続けるばかりなので、どう保存しておくのかが悩みのタネになる。

 そこで導入したのがNASというわけ。ポイントは簡単にリモートアクセスできることで、つまり撮った画像はボンボンNASに放り込んでおけば、仮にオフィスなどの出先で画像が必要になったときにも、自宅のNASから引っ張り出すことができるわけだ。

 とにかくこのLAN DISKはリモートアクセスの設定がとっても簡単で、ルーターのポートを開いて……、なんていう面倒な設定は一切不要。PCでもスマホでも簡単にアクセスできるようになった。

 もうひとつのメリットが、iPhoneの画像バックアップだ。これまたアプリを立ち上げれば、Wi-Fi経由で勝手に差分バックアップをしてくれるので、わざわざPCにケーブルを繋ぐ必要もなく、小まめにバックアップできるようになった。しかもバックアップが終えたら、iPhone側の画像を小さくリサイズする機能もあって、画像が多すぎてiPhoneの容量が足りない!! なんていう悩みも解決してくれる。

 なので、仕事のデータを自分で保存しない人にとっても、けっこうオススメできるアイテムだと思っている。

わざわざPCを立ち上げたりケーブルを繋ぐことなくWi-Fi経由で写真と動画がバックアップできる

バックアップした後は、リサイズした画像だけをiPhoneに残して、元画像を消すことで容量を削減することもできる

 そしてこのLAN DISKと組み合わせているのが、オムロンのUPS「BW55T」というわけだ。昨年の夏はやたらと雷が多くて、慌てて導入した。NASを襲う災害としては、もっとも身近なのが停電だからだ。

 個人利用でUPSなんて大げさかと思っていたが、調べてみると個人向けなら2万円程度の製品がラインアップしていた。容量が小さい分、バックアップできる時間はそれほど長くないのだが、実はLAN DISK「HDL2-AAX4E」とはUSB接続で連携できるようになっていて、停電になった場合、LAN DISKを自動でシャットダウンさせられるのだ。つまりNASがシャットダウンできるまでの間、電源をバックアップしておければよいわけで、小さい容量でも十分ということになる。

 なお、その後いろいろと手を加えて、現在はNASを2.5GbE接続にしつつ、速度を上げるためRAID0にして、バックアップ用に外付けHDDを追加。外付けHDDはNASと電源連動するようにしつつ、UPSにも繋いでいるので、安心感はさらにアップしている。

プラネックスのスイッチングハブと有線LANアダプターで2.5GbE環境を構築

RAID0で速度アップしつつ、バックアップ用に外付けHDDを用意

 その後停電に見舞われたことはないが、隣の地区では昨年大規模な停電が発生したし、隣の市では電柱にヘビが絡まって停電したこともある。季節や天気にかかわらずいつ起きるか分からないのが停電なので、NASに大事なデータを保存している人は、連携できるUPSの導入がオススメだ。

●関連記事: 今どきのNASを使ったらリモートアクセスもiPhone画像のバックアップもカンタン過ぎてビックリ

●関連記事: 今年ってカミナリ多くない!? 停電対策に手頃なUPSを買ったら、NASと連携して使いやすい!!

●関連記事: 2.5GbE対応のNASをもっと速くしたい!! 速度と容量をアップしつつデータも保護するおトクな方法


 なお、INTERNET Watchの「テレワークグッズ・ミニレビュー」では他にもたくさんのテレワークグッズを紹介しているので、ぜひバックナンバーも参照していただきたい。

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