CRI、メタバースで数千人規模のボイスチャットが可能な「CRI TeleXus」新機能をリリース

CNET Japan

 CRI・ミドルウェアは、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus」をバージョンアップし、数千人規模の「多人数ボイスチャット」機能をリリースした。同社独自の分散型ルーティング技術によって、メタバース空間での大規模ボイスチャットが低コストで可能になるという。本機能は、メタバース、オンラインライブやバーチャルショッピング、バーチャルオフィスなど、多くのユーザーが集まるオンライン空間でのコミュニケーションを想定しており、プライバシーを保護のため匿名性を確保するボイスエフェクト機能や話者の分離度を高める空間オーディオ機能も提供される。

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 オンライン空間で数千人規模のコミュニケーションを実現する際は、全員の発言が聞こえてしまってはコミュニケーションが成立しない。このため、近くにいるユーザーのみと会話できるような制御が必要になる。しかし、大量のユーザーが参加するオンライン空間において、「近くにいるユーザーのみとの会話」を実現するには、全ユーザーの発話する音声データに加え、位置情報や向いている方向、ユーザー同士の距離など大量の情報をサーバー上で制御しなければならない。このことが制約となって同時接続人数の増加を難しくしていた。

 このため、現在のメタバースプラットフォームの多くは最大同時接続可能人数が10~50人前後となっており、100人を超える多人数接続が可能なプラットフォームにおいても、ボイスチャットを使用したコミュニケーションはエリア制限など、限られた条件でのみ利用可能な場合がほとんどだ。

 CRIは独自の通信最適化技術を使用し、一部情報をユーザーの端末で処理することでサーバーの処理量を減らした。また、会話中のユーザーのみに選択的に通信することでサーバーの負荷を軽減しているという。

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 今回のアップデートには多人数ボイスチャット機能の他にも、空間オーディオの改善や発話を文字化する機能、「Speech To Text」のベータ版の提供が含まれるという。

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