2022年デイリーポータルZで読まれた記事ベスト20!

デイリーポータルZ

年末だァァッ! 気力だァァッ!

……はい。

あまりの盛り上がりのため、取り乱して五星戦隊ダイレンジャーのOPの出だしのようになってしまいました。編集部の藤原です。

年末ですね。2022年が終わります。しかし終わらせる前にやっておくべきことがあります。

それは今年最後の締めくくりとして、今年の記事の中から多く読まれた記事ベスト20を紹介することです!

1位はドンキのPOP

2021年12月~2022年11月にデイリーポータルZで公開された記事からランキングを算出しました。ランキングはページビューとSNSでのシェア数をもとに決定しています。

「今年1年でどの記事が好きだったか?」と聞けば千差万別な答えが返ってくるデイリーポータルZですが、「どの記事が多くの人に読まれたか」という視点で1年を振り返るのも一興ではないでしょうか。

それではベスト5から発表します!

1位~5位

1位 ドンキのPOPライターに、すごいPOPを見せてもらった話 (谷頭和希)

ドン・キホーテにはPOPを描く専門の人がいる。どんな風に仕事をしているのか話を聞いた。

谷頭 「恥の多い生涯を送って来ました」(笑)

松本 「恥」っていう字が楽しそうじゃなくて。「恥」って私のイメージではこういう字なんですよ。こういうどんよりした感じで。

谷頭 泣いてますね

松本 だから、周りをカラフルにして楽しさを出してみたんですけど。

 

2位 決して他人に食べさせられない自分だけの料理、真の孤独のグルメを食べさせ合う会開催(大北栄人)

誰もが自分が食べるためだけに作る秘密の料理を持っていないだろうか。それをみんなで食べ合いました。
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食事を分け与えるのが人類にとっての愛なんじゃないかという気がしてきました。他人に食べさせる前提のない食事には愛がない

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「いただきます」がないのもそれだ。不合理なものからしか愛は生まれないらしいんだけど、そういう意味で人に出せないご飯はすごく合理的でそこには愛がないんだよね

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でも丁寧に作ることで自分への愛を感じることはできますよね。料理するとそういう気になるなー

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3位 新幹線から見えたすき家でカレーを食べてみる(スズキナオ)

新幹線の車窓から外の風景を眺めていて、自分の知らない町にたくさんの人が暮らしていることが不思議になる時がある。実際にその場所に行ってみたらどんな気持ちになるだろう。

新幹線の窓から見えたすき家は、ごく普通のすき家だった。みんな色々食べていた。牛すき鍋定食が売り切れたと聞いて「うわっ!そうなんだ!じゃあ今日は、カレーにするわ!」と言っている人などがいた。

そんな場所に自分もいて、そこから少し離れた場所を、誰かを乗せた新幹線が一瞬で走り抜けて行く。

 

4位 リカちゃん人形で再現する菱沼聖子ファッション(佐伯)

菱沼さんとは、佐々木倫子先生による漫画「動物のお医者さん」に登場する獣医学部の院生である。今回は彼女の最高にイケてるファッションに注目したい。

彼女はほぼ毎回気合が入った服を着ている。フィクションなのだからそういうこともあるだろうと言ってしまえばそれまでだが、それにしたってやっぱりあまりにもオシャレだ。

当たり前のようにオシャレをキープする根性が既にオシャレであり、私は彼女のそういった部分に強く惹かれている。

動物のお医者さんを読み込めば読み込むほど、隅々まで張り巡らされたオシャレの魂が私のへたった心を打ちのめし、憧れだけが強くなる。

 

5位 猫は「ゴハン」としゃべるのか?→本当にしゃべってるっぽい(井口エリ)

ある時から愛猫が「ゴハン」としゃべるようになった。飼い主の気のせいだろうか……。 知り合いの言語学研究している人が猫の音声を分析してくれた結果、とんでもないことが判明します

猫の音声をガチ分析してもらった結果、猫は「ゴハン」としゃべっていた……。

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というわけでベスト5でした。身近なものをとことん探究してやろうという心が見られるラインナップで、今年一年がいい年だったと占えるようですね。

今年ライターに参加したばかりの佐伯さんの記事もランクインして、その鮮烈さは編集部内で話題でした。

6位~10位

6位 物にパンツをはかせて、脱がすと全裸感がある(とりもちうずら)

家のぬいぐるみにパンツをはかせ、数日後に脱がせると急に全裸感を感じた。この世界にある全てのものは、パンツをはかせ、しばらくしてから脱がすと全裸感が生まれるのではないか。 

 確かに……!!何故かパンツをはくと、たとえ車だとしても、さわってはいけない感じになるのだ。パンツ効果である。

そしてすごくお尻が守られてる感がある。 

 

7位 おれはチャーハンなら無限に食べられる~激闘!大食い大会編~(江ノ島茂道)

チャーハンは美味しいのでずっと食べていられると思っている。今回、千葉県市原市でチャーハン大食い大会が開催されたのでもちろん出場した。

40分間の激闘(後半20分はチャーハンを外に出さないようにする個人的な激闘があった)が終了。優勝した人は10杯以上食べていて、圧倒的な大食い力で優勝していた。

10杯で4キロ以上あるらしいが「時間があったらまだまだ食べられます」と言っていて、おれはとんでもないモンスターたちと戦っていたのだと思い、恥ずかしくなったよ。

 

8位 漫画家を目指していた母親にインタビュー(ほしあさひ)

母親が描いた漫画が大量に出てきた。せっかくなので母親の漫画家ヒストリーをインタビューしてみることにした。 

母が描いた漫画を眺めていると、”ただ楽しいから描く”という純粋な創作意欲こそ大切だということに改めて気づかされた。自分の親がこんな風に愉快な作品を残していることは嬉しいし、時代を超えて母の漫画をここで紹介することができてよかった! 

 

9位 ラーメン二郎の店長に素人の作った家二郎を食べてもらう会(玉置標本)

自宅でがんばって再現した二郎ラーメンを、本物のラーメン二郎の店長に食べてもらった。緊張しました!

こうして久しぶりに開催された製麺会は、普段とはまったく違う緊張感がありつつも、大変楽しいものとなった。店長が洒落の通じる方で本当によかった。

ここには書ききれないボリュームの学びもあったので、自分なりの家二郎レシピをそのうちまとめたいと思う。いやレシピが存在しないのが二郎でしたね。

 

10位 日本一ちぎれそうな町、長野県立科町のいちばんちぎれそうな場所に行く(西村まさゆき)

ちぎれそうな町、いろいろあるけれど、長野県の立科町(たてしなまち)が、日本でいちばんちぎれそうな気がしている。気になるので、実際に現地まで行ってみた

先に見えるスノーシェードのあたりが、立科町のいちばん細くなっている場所で、写真に写っている道路の左側が佐久市、道路が立科町(北佐久郡)、そして右側の森の奥が長和町(小県郡)で、最細部の幅は53.5メートルほどだ。

10位までの発表でした。 車にパンツ、チャーハン、お母さんのマンガ、ラーメン二郎とハイカロリーな記事がランクイン。西村さんの現地に行く地図ネタも渋みがあっていいですね……。

いったん広告です

11位~15位

11位 新宿区に「中央アジアの飛び地」ができていた(拙攻)

中央アジア地域で広く愛されるソウルフードにして、魔性のコメ料理「プロフ」。東京都内のど真ん中に、本場のプロフを提供する店がオープンした。

ああ、うまそうだ。今この場で全部試せないのがつらい。残念でならない。うっとりした気持ちでアリさんの説明に聞き入っていると、大鍋のほうで作業をしていた方で手招きしてくれた。プロフが炊きあがったところを写真に撮らせようとしてくれている。

 

12位 毒魚『ゴンズイ』に刺されてみた 〜「薬用入浴剤で治る」説は本当か〜(平坂 寛)

ゴンズイという魚がいる。この魚はヒレに毒針をもち、刺されると激しく痛む。その痛みは地獄の苦しみだという。というわけで実際に刺されてみた。

プチッ、プチッ、と毒針が皮膚を突き抜く感触とともに、「ヂガッ!」と鋭い痛みが走る。ハチに刺された際のそれによく似ている。

だが、そこらが違う!
毒針を刺した数秒後に「ズキン!ズキン!」と骨の髄に響くような痛みがやってくる。骨を直に小さな鈍器で叩かれているような感覚だ。魚に刺毒を撃ち込まれた際の典型的な症状である。

 

13位 新しいiPhoneが20万するので代わりに20万を持ち歩く(林雄司)

新しいiPhoneが欲しいが20万する。だったらもう20万をそのまま持ち歩いたらどうだろう。これがおれのiPhone14だ。

新しいiPhoneが欲しいが20万する(iPhone14Pro 512GB)

そんな物をポケットに入れて持ち歩いたり、トイレに持っていったりするのか…。恐ろしい。

だったらもう20万をそのまま持ち歩いたらどうだろう。

 

14位 入浴剤を薬の錠剤みたいなパッケージにすると、でっかくて楽しい(斎藤公輔(NEKOPLA))

大きめの固形の入浴剤は、大きな薬の錠剤のようである。錠剤といえば、あの2錠ずつペアになっていて、アルミ箔を破って取り出すパッケージ(PTP包装)が一番に思い浮かぶ。錠剤と似ている入浴剤にも、あの包装が似合うのではないだろうか。

「でかくしたら何でも面白い」って法則があるんだけど、これはまさにそれである。でかいことこそ正義。

見た目の面白さにプラスして、何やらいい匂いもしてきて臭覚を刺激する。今回包装したのは柑橘系の入浴剤なので、部屋にみかんの香りがほんのり漂っていた。

 

15位 おおきなかぶを論文風に書く(爲房新太朗)

論文風に書いたら何でも頭が良さそうな内容に見えるのではないだろうか。絵本の名作「おおきなかぶ」を論文風に書いてみた。

タイトルも「おおきなかぶ」から「複数人の協調動作による巨大な蕪の収穫方法の提案」に変わった。
「協調動作」=「うんとこしょ どっこいしょ」である。

著者のところは元の再話者であるA.トルストイを押さえて自分を筆頭著者にしてしまった。
ロシアから怒られないことを祈るばかりである。

15位までの発表でした! 東京で食べられるプロフ、ゴンズイに刺される、20万円持ち歩く、薬のパッケージを大きくする…など感性に訴えかけてくる記事がおおく見られました。

論文風のおおきなかぶもフォーマットずらしが成功してデイリーポータルZっぽい記事ですね。

16位~20位

16位 取説のイラストを14年描いているプロが、資料を見ずにイラストを描くとこうなる(ぬっきぃ)

取扱説明書は命に関わるものなので、資料と実物をいっぱい見て触ってイラストを作成します。資料を見ないで描くと、どうなるか知ってもらおうと思います

「そんなに羽の角度を気にする?」と思うかもしれませんが、気にします。シーリングファンは、正回転と逆回転で空気の流れが違うからです。

資料を見ていれば機能を正確に把握でき、羽に角度をつけない。というミスは起きません。やだな。偉い人から怒られるやつじゃん。このミス。

 

17位 「パスタを茹でるには海水くらいの濃度で」が本当なのか海水で茹でる(地主恵亮)

パスタを茹でるには海水くらいの塩分で、と聞いたことがある。ならばいっそ海水で茹でたらどうなのか。やってみました。

寒いと言っている場合ではない。私には海水を汲んで、パスタを茹でるという使命があるのだ。震えなのか、ペットボトルの穴が小さいからなのか、なかなか海水が満杯にならないけれど、頑張るしかないのだ。

 

18位 東急線各駅の「のるるん」が毎月着せ替えられている謎(與座ひかる)

東急線の公式キャラクター「のるるん」の様子がおかしい。すごい頻度で着替えているようで、調査しました。 
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⻑津田が「のるるんディスプレイ」発祥の地ということですか?

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シーズンで変えたり、派手にしていったの は⻑津田がはじまりだと思います。

 

19位 「しゃぶ葉」で本気でカレーを作るとすごい(パリッコ)

人気のしゃぶしゃぶチェーン「しゃぶ葉」。食べ放題の食材で本気の超豪華カレーを作ってみたところ……想像以上に……すごかったんです。

しかしそれだけでは終わらない! その上に、ゆで野菜やアクセントのコーンフレーク、さらに、食べる場所ごとに味が変わるのも楽しいだろうと、「食べるマー油」「にんにく」「刻みねぎ」「ごま塩ザーサイ」などを盛りつけてやれば、本気のしゃぶ葉カレー!

 

20位 専門家と街の接着剤を見て歩く(大北栄人) 

専門家と一緒に街を歩くシリーズ、なんと今日は接着と接着剤を見て歩くのである。 

:車は接着剤多いですか?
木村車は接着剤の塊みたいなもので。
大北:接着剤の塊だったんだ(笑)
木村:たとえばボンネットとトランクには裏側にもう一枚鉄板があって。その間を50箇所くらい団子状にくっつけたやつでペタっと貼ってある。我社の接着剤ですけど、振動にも強いし、フレキシブルにできてる。ガチャッと閉めても大丈夫だし、強さはあるのでぶつかったときもかんたんには剥がれない。

以上、15~20位の発表でした。知的なものから体を張ったものまでバリエーション豊かな記事が揃い踏みとなりました。(なんで地主さんは年末になると海に入るんでしょうかね?)

デイリーポータルZはこれからも毎日更新!

納得の人気記事ラインナップでしたね。ランキング外にもおもしろ記事が目白押しで、それを紹介できないのは残念ですが……。

それはさておき。

2022年に20周年を迎えたデイリーポータルZでしたが、もちろん来年も相変わらず毎日更新していきます。そして2023年もめざせ100周年!の気持ちでおりますので引き続きお楽しみください!

どんなものが飛び出すかわからない個性豊かな記事を取り揃えますので、見逃さないように要チェックだぜ! 

デイリーポータルZ傑作選2022

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