MONET Technologies（モネ・テクノロジーズ）株式会社は12月23日、既存の各種サービスやアプリにデマンド交通の機能を組み込める「MONET デマンド交通キット」の提供を、企業や自治体向けに開始した。
同社はソフトバンク、トヨタらの共同出資により2019年2月に設立し、MaaS事業などを手掛けている。2021年8月には、事業者向けに、ユーザーからの予約受付や情報配信、モバイルクリニックの運営などを可能にするサービスの提供、および、ユーザー向けの「MONET」アプリの提供を開始していた。
今回提供を開始したキットは、デマンド交通サービス（ユーザーの要求に応じた交通サービス。指定の時間・場所への送迎など）を、既存のアプリやサービスに組み込むための開発キット。これによって、事業者は観光アプリや商業施設のアプリなど、さまざまなサービスへ簡単にデマンド交通の機能を組み込むことができ、ユーザーは1つのサービス・アプリ内でデマンド交通を予約・利用できるようになる。
提供する内容は以下の3つ。
1.デマンド配車予約API
ユーザーからの乗車予約を受け付けたり、ユーザーや車両、運行計画などの情報の取得を行うためのサービス／アプリと、デマンド交通システムを接続するためのAPI。
デマンド交通機能を組み込んだユーザー向けアプリのイメージ
2.ドライバーアプリ
デマンド交通サービスのドライバーが、予約日時や乗降場所、運行ルートなどを確認するためのiPad用アプリ。
ドライバー向けアプリのイメージ
3.管理者用システム
デマンド交通サービスの管理者向けの、運行管理やデータ管理用システム。当日の予約状況や運行履歴を確認できるほか、乗降場所や車両、ドライバーの情報、曜日別・車両別などの運行スケジュールといった、サービスのマスタデータの登録・管理を行える。
なお、同キットは、11月1日から山梨県市川三郷町にて実証実験が行われている。
