「じろう」と聞いただけで、デカ盛りや大盛りを想像してしまうのは私(佐藤)だけではないはず。ラーメンはもちろん、あらゆる料理に強いインパクトを与えることのできる便利な言葉である。そう考えると「ラーメン二郎」が日本の飲食業界に果たした役割はとてつもなくデカい。
「すぱじろう」もそんな二郎を想像させるお店のひとつだ。やはりここも “二郎している” しているのだろうか? 気になったので、人生で初めて利用してみた。
・3サイズ同一価格
すぱじろうは2007年、東京・恵比寿に1号店(本店)が誕生したスパゲティレストランである。創業15年で16店舗を展開しているので、1年に1店舗のペースでお店が増えている。
事業規模は異なるけど、「鎌倉パスタ」や「洋麺屋 五右衛門」の競合ブランドということになる。今回訪ねたのは四谷のお店だ。
メニューを見ると、麺はスモール(Sサイズ 100g)からラージ(Lサイズ 170g)まで3サイズが同一料金だ。この仕組みはラーメン屋さんっぽいな。
ちなみにメニューの人気ランキングはこんな感じ。これはイイね、すぱじろう初心者にやさしい! よし、コレを参考に注文するぞ!
・器が二郎だ
注文しようとしたところお水と湯呑が出てきた。ナニコレ! 湯呑に入っているのは、まさか!?
そば屋みたいに麺のゆで汁が出てきたのかと思ったらスープだった。スパゲティのゆで汁を出すわけないよな……。
スパゲティと一緒にミニサラダ・ドリンク・デザートが一緒になった「じろうセット」(+税別650円)を頼んだ。メニューに「じろう」の文字を見ると、ついつい脳内で「デカ盛り」に変換されてしまう。悪いクセだな。
そして出てきた、ゆで立ての「明太子といかのスパゲティ」(税別1050円)だ。ランキングを参考にしたけど、結局ランク外のものを頼んでしまったよ。だって食べたかったんだもの……。
Mサイズ(120g)で頼んだんだけど量が少なく見える。だが、実際は量が少ない訳ではない。
器がデカい! 洗面器くらいの大きさはあるだろう。うどん屋「つるとんたん」の丼に匹敵するサイズ感。この器は “二郎している” といっても過言ではないだろう。デカい!
ゆで立ての細麺スパゲティは食感がなめらかで明太子とよく馴染んでいる。ソースは全体的にあっさりと仕上がっており上品な味わいだ。個人的に明太スパゲティは味が濃い方が好みなので、もう少し濃くてもよかったかも。
意外だったのはセットのデザート「極上プリン」だ。これがめっちゃ美味い、洋菓子店にも劣らないクオリティ! 硬さゼロで “飲める” タイプのトロトロプリンである。
持ち帰りでも人気とのこと。たしかにコレは持ち帰って家で食べたい。手土産でも喜ばれそうだ。
利用したランチの時間帯は常時満席だった。にも関わらず、たった3人のスタッフで店を回していることにも驚いた。鎌倉・五右衛門と比べるとまだまだ小さいチェーンではあるが、今後大きく成長するかも。すぱじろうのこれからに期待している。
・今回訪問した店舗の情報
店名 すぱじろう 四谷店
住所 東京都新宿区四谷1丁目6番1号 CO・MO・RE Mall 1F
時間 11:00~22:00(L.O.21:30)