よのなかのものはおおむね「ピンキリ」だ。食べものも、食べることが好きだと日常的に上等なものを買うかもしれないが、私はどちらかというとできるだけ安く買いたいと思っている。
それで思えばあまり、高級の側の景色を知らないのだ。
以前から、高級スーパーで品の良い箱に入ったコーンフレークがあるのが気になっていた。食べ慣れたものとはずいぶん様子が違う。(編集:古賀及子)
日食 プレミアムコーンフレーク……!
そのコーンフレークは「日食 プレミアムコーンフレーク」だ。
フレーバーは4種類。プレーンとストロベリー、ビターチョコ、それにビートシュガー&シロップ。
チョコレートがビターであるところに加え「ビートシュガー&シロップ」と、なんですかそれはとしか思えない種類があるところにも高級感がある。
(ビートシュガーとはてんさい糖ですな。北海道産のてんさいを使った砂糖とシロップで味付けしてあるんだそう)
今回はいつも食べているものとの差異が一番感じやすそうなビターチョコを買ってみた。
お値段としてはざっくり、プライベートブランドのような日常的なコーンフレークの2倍以上だ。
ひとりではその違いを感じ切るのに不安がある。ライターの小堺さんとともに、よく買うトップバリュのコーンフレーク、チョコレート味とくらべてみることにした。
なお、小堺さんはまだレミアムコーンフレークの値段を知りません……!
なお、上の写真で古賀が手にしているのがいつものトップバリュのコーンフレークチョコレート味です。
箱入りじゃないのになぜ立たせようとするんだ。
朝食がコーンフレークで怒られた思い出
古賀:
今日はコーンフレークのチョコレート味を食べくらべてみたいと思います!
小堺:
おお~。
古賀:
丸子さんはあんまりコーンフレークとか食べないかな。
小堺:
いや、一時期食べてたよ。
古賀:
お! ならばよかったです。私もたまに食べます。朝はもちろん、おやつにも食べる。
小堺:
わかるわかる。
古賀:
わたし高校生のころの悲しい思い出があって、親が不在の日に友達が家に泊まりに来たんだよね。で翌朝コーンフレークを出したらその友達が怒ったのよ(笑)。
小堺:
えっ?
古賀:
朝食がコーフレークだなんて信じられないって、パンを出せって。
小堺:
パンを出せ。すごいね。
古賀:
それでどうしたんだっけな。パンがあってなんとかなったんだったか、もうそこは覚えてないんだけど。
小堺:
若さゆえのわがままかねえ。大人は逆に遠慮遠慮だもんね。
でにたしかにさ、友達にコーンフレークは一回お伺いたててからじゃないと驚くかもね!果物を乗せるとかね!
古賀:
たしかに……! 実際シリアルって食べる人と食べない人バッサリわかれるよね。
小堺:
うん。食べる習慣がない人にはどういう世界かわからない食ジャンルだと思う。
古賀:
そんな中にも高級品といつもの品がありまして。
小堺:
気になります!
生活の高級化の最後の仕上げ、それが高級コーンフレーク
小堺:
高級なコーンフレーク……、わかった。ドライフルーツとかたくさん入ってるやつでしょう!
古賀:
いやいや、それが今日ご用意したのは違うのよ。ほんとうに「コーンフレーク」なの。しかもチョコ味。
小堺:
へ~~っ。チョコ味のコーンフレークってチープな味のイメージしかないな。
古賀:
これです! どうどう? 見たことない?日食のプレミアムコーンフレーク。
小堺:
えっ、ない!
古賀:
これさ、高級スーパーへ行くとコーンフレークのコーナーに必ず並んでるんだよね。永遠に並んでる。
小堺:
気づかなかったな~。
古賀:
高級スーパー好きでよくぶらぶらするんだけどさ、ほんと昔からある。
いつか私も買うだろうか、いや、一生買わないだろうな……高級なコーンフレークなんてと思ってたよ。
小堺:
高級なコーンフレーク買うよりも他に高級にしたいものがあるもんね。
古賀:
そうそう、まずは肉とか野菜とか乳製品とか、そういうところだよね。コーンフレークを高級にするなんて、生活の高級化の最後の仕上げだよ。
小堺:
真の高級品とも言える。
古賀:
それを……今日は買ってきました!
高級コーンフレーク、そのお値段は
古賀:
それではいつもの値段当てやってみましょうか! これ、いくらだと思う?
小堺:
う~~ん、どうだろうな~。
古賀:
比較のために買ってきたトップバリュのコーンフレークはひとふくろ230g入ってるやつで188円。
小堺:
うんうん。そのくらいですよね。
古賀:
プレミアムコーンフレークはひと箱215gだから、量は同じくらい。
小堺:
ひと袋で4倍はいかないと思うな……3倍くらいかな。
古賀:
お!
小堺:
私もだいたいわかってきてるからね。だいたいいつも3倍くらいなのよ。消費税込みで600円。どうだ!
古賀:
なるほど、正解は、大きい電卓の方に表示させていただきます。この電卓は、丸子さんが差し入れてくれました。
小堺:
そうそう。会社の「ご自由にお持ちください」コーナーに偶然あったんですよ。
古賀:
丸子さんはいろいろ知恵をつけ、しょっぱい答えをいうようになってしまいました。
小堺:
え?
古賀:
こたえは395円、だいたい2倍でした!
小堺:
あらら!
古賀:
いや、でもさ、2倍はすごいよね。
小堺:
すごいすごい。
古賀:
だってさ、丸子さんが2人いるみたいなもんだもん。
小堺:
……??? そうだね???
こっそりスイーツとして買ってしまうかもしれない
古賀:
食べくらべてみよう。
小堺:
あっ、高級な方はチョコレートのかおりがすごい。
古賀:
ほとんどチョコレートそのものがあるくらいかおるね。
小堺:
いいにおい!
古賀:
いつものやつの方は、こうしてじっくり食べると塩味があるものだね。ガツンと甘いわけじゃない。
小堺:
ああ~、確かに。
古賀:
高級版は……コーンフレークの1枚1枚がが薄くない? すごくパリパリする。
小堺:
うんうん。
古賀:
食感がいい。
小堺:
これビターチョコ味なんだよね、確かにビター。コーンフレークのチョコ味ってもっと普通子ども味なのに。
古賀:
ほんと。大人向けの味だよね。
小堺:
コーヒーに合いそう。
古賀:
それに食事っぽくない気がするな。
小堺:
うん。スイーツだね。
古賀:
ね、これを朝食べるのあこがれるなあ。
小堺:
おや……ついに買ってしまうのか。こどもたちには……?
古賀:
うっ……。
小堺:
こっそり食べるしかないね。
古賀:
こっそりコーンフレークを食べる、そんな日の発見だね。
よかったら動画でもどうぞ!
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いつものやつと高級品をたべくらべ
編集部古賀、ライター小堺、西垣ディレクターのほがらか3人組が、いつも食べている手ごろなものと、高級品を食べ比べ! 高級の側の景色を知っていこう。
スピンアウト企画! 高級スーパーで気になっていたやつを食べる記事もあります。