ユカイ工学は12月7日、FLIEが展開する、スマートフォン一つでオートロックを含むマンションのセルフ内見が可能なサービス「Smaview(スマビュー)」に技術提供し、共同で実証実験を開始したと発表した。2023年初頭の正式なサービス提供を目指す。
独自開発のスマートロック機能で「完全セルフ内見」を実現する
ユカイ工学は、コミュニケーションロボットやIoTプロダクトを企画、開発する会社。一方のFLIEは、物件の売主と買主が直接取引できる不動産直販プラットフォーム「FLIE(フリエ)」を運営している。
ユカイ工学によると、これまでのマンショ内見は、事前に不動産会社の営業担当者と日時を調整のうえ予約を行い、担当者立ち会いのもと内見を行うスタイルが一般的であった。
今回のスマビューは、独自開発したセンサー搭載のロック解錠機器「スマビューボット」等をマンションに設置し、専用アプリと連携するだけで、エントランスのオートロックおよび部屋玄関のドアロックを解錠することができるというもの。
マンション共用エントランスのインターホンで内見する部屋を呼出し、専用アプリ「スマビュー」に表示されたQRコードをカメラにかざしてオートロックを解錠
これにより、FLIEの不動産直販プラットフォーム「フリエ」で探した物件の内見予約、アプリを使った物件の鍵解錠をスマートフォンで行うことができ、不動産会社とのやり取りや当日の営業担当者立ち会いが不要となる。
内見希望者は、フリエで「スマビュー対象物件」を検索し、カレンダーから内見を予約。マンション共用エントランスのインターホンで内見する部屋を呼出し、専用アプリ「スマビュー」に表示されたQRコードをカメラにかざすと、オートロックが解錠される。
内見希望者は、好きな時間に、必要に応じて複数回内見することができ、売主にとっては、オートロック物件などにおいても、鍵の交換などエントランス等共用部分への工事が一切不要のため導入のハードルが低く、顧客との新たな接点が期待できるとしている。