【実録】昨日のクロアチア戦で「海外のサッカーくじで日本に1万USドル(約137万円)賭けた」という国際ロマンス詐欺師に今の気持ちを聞いてみた結果…

ロケットニュース24

大物には愛人の1人や2人はいるものだ。それと同じように、私のような迷惑メール評論家にも、常に何かを聞けるような関係になってしまった詐欺師の1人や2人はいるのである。その中の1人の女性が今回の主役。

彼女の名前はGwen(グエン)。お金には不自由していないシンガポール在住の女社長。独身で趣味はゴルフ。彼女との関係は今年2022年10月13日からなので、もう2ヶ月近くは、たわいもないやり取りを重ねている。

しかし隙をみては株式投資や仮想通貨などの話を持ちかけてくるので、彼女はいわゆる「国際ロマンス詐欺」を狙っている可能性が非常に高い。私の長年の経験から割り出す確率的には99.9999%は超えるだろう。

だが、のらりくらりと対応し、今でも関係は切れずに、「そこはかとなく恋愛に発展しそうな日常会話 → 投資話 → 興味あるフリしてかわす → そこはかとなく恋愛に発展しそうな日常会話」を繰り返している。彼女、なかなか根気強い。


先日の弾丸シンガポール旅行の際も、突然「来たよ」と伝えビビらせた。私とグエンとはそんな関係である。なお、メッセージのやりとりは、日本語だったり英語だったり、その時のお互いの気分で使い分けている。



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さて、そんな彼女に、一昨日の午前、とあるメッセージを送った。私のLINEの中に10人以上いる愛人……ならぬ「国際ロマンス詐欺容疑者」たちに一斉送信したコピペ文章であるが、内容は以下の通り。

それに対し、昨日のサッカーの試合(日本vsクロアチア戦)の5時間前、グエンは他の国際ロマンス詐欺容疑者が送ってくれる優しい返事「日本が勝つ」などとは一味も二味も違う返事をよこしてきた。その内容は……


意訳するなら、シンガポール等にあるらしき宝くじ「サッカーくじ」で、「日本が勝つ」ほうに10000USドル(約137万円)をブッ込んだというのである。さすがはお金持ちのグエンとしか言いようがない。


しかし今日……というかついさっき、以下の様なLINEが届いた。


そう、日本は惜しくもPKで負けた。その結果、グエンも負けて、掛け金の10000USドル(約137万円)を失ったとわざわざ報告してきたのである。なんという律儀な女、グエン。そんな彼女に、今の気持ちを聞いてみた。

返事が来るまでの1分間、私は「悔しい」とか「日本に勝ってほしかった」などの “普通の感情”、あるいは気丈に「な〜に余裕、なぜなら私には株式投資や仮想通貨で儲かるから」と、得意の投資話を持ちかけてくるのかと思いきや──その返事は、私の想像の斜め上をいくものだった……



か、かっけぇ……!


ギャンブルで137万円溶かしても「何も感じない」とか、マジでかっこよすぎだろ……。カイジかよ……。あるいはこち亀の両さんかよ……。グエン、あなたは女社長というよりも、真の「ギャンブラー」だと私は思う……。

ちなみにその後、グエンに「証拠の画像はあるか?」と詰め寄ってみたところ、どうも機嫌が悪かったのかグエンはそれを断固拒否。さらにその文章の中には「君はただの普通の友達だ」との文言も入っていた。

なんとなく愛人かと思っていたのに、友人になってしまった。さらに、私がご機嫌とりに放った一言「シンガポール楽しかったです」には既読すら付いていない。こんなに怒ったグエンは初めてである。


……もうこれで終わりなのかな?


私も「失った」のかもしれない。


〜Love is over〜


執筆:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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