以前大山さんの書いた記事「アロエ部」を読んでいて思ったことがある。
沖縄のアロエと違う。
僕はアロエ部ではないし、特にこれまでアロエに注目したこともなかった。だけどよくよく考えると沖縄のアロエは違うのだ。もっとでかい。そして食べられるという。うまいのかな。
センチメンタルなアロエ部の記事を読みながら僕はそんなことを考えていた。大山さん、すみません。
※2007年3月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。
別物だ
どのくらいでかいかというと、このくらいでかい。でかいやつだと1メートルくらいあるんじゃないか。そう、沖縄にはこんなアロエが生えているのだ。
もともと本土でよく見られるアロエとは種類が違うようだ。
沖縄のはアロエベラ、アロエ部で紹介されていたのはたぶん木立アロエだと思う。もちろん沖縄にも木立アロエはあるが、どちらかといえばアロエベラの方をよく見かける。鉢植えにしていたものがでかくなりすぎて手におえなくなったのでその辺に植えました、と思われるものもある。おかげで歩道に突然でかいアロエが生えていたりするのだ。
そしてアロエは丈夫なのでどんどん株を増やしながらでかくなっていく。東京の池にワニガメがいるみたいなものだ。
でも僕がさっき持っていたのは道からひっこぬいてきたものではない。ちゃんと売られているものを買ってきた。アロエの葉はスーパーとかで手に入るのだ。
食べてみましょう
スーパーで売られているアロエの葉は主に食用だ。アロエはアルカリ食品なので食べたり肌に塗ったりすると美容にいいのだという。
では食べてみよう。
緑の皮は固いが中はやわらかく、すっと包丁が入っていく。断面はとろとろだ。透明な果肉が水分をたくさん含んでいて、くらげみたいに静かな生命力を感じる。見ていると本当に植物なのか疑わしくなってくる。
魚の皮をはぐみたいにして緑の部分をそぎとると透明の果肉が姿を現した。この透明の部分と外側の緑の部分との間がぬるぬるのゲル状になっているのだが、実はこのぬるぬるの部分が健康に良いのだという。
皮をはいだ透明の果肉はイカみたいだったので、イカそうめんならぬアロエそうめんにして刺身で頂くことにした(説明書きにも刺身で食べろと書かれていた)。なにしろ強力なぬるぬるなので箸でつまむのも一苦労。まずはなにもつけずにそのまま食べてみた。
……。
意外なほど味がない。口に入れた瞬間にふと青味を伴う軽い苦味を感じるのだが(ぬるぬるの部分が少し苦いのだ)そのほかには特筆すべき味も匂いも特にない。食感はぷるぷるしていてとてもよいので総じてうまいと感じるのだ。
アロエ部、入ろうかな
アロエは鰹節とポン酢を合わせるとよい酒のつまみになると思う。沖縄にはこんなのが道に生えているのだ。そりゃあ酒飲みが増えるよな、と思った。
説明書に書かれていたアロエの利用法
- お肌のお手入れに
脂性肌の改善、日焼け止めなどの効果あり - 虫刺されや火傷に
入浴時に葉を浴槽に入れてもよい - 食用に
便秘や二日酔いによく効く。弱アルカリ体質に変えるので風邪の予防にも効果あり
いいことづくめのアロエなのでした。しかもうまい。