サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会のグループE第1節が2022年11月23日にハリファインターナショナルスタジアムで行われ、日本が優勝候補のドイツを2-1で破った。
日本は前半33分にGK権田修一(33)がペナルティエリア内でドイツDFダビド・ラウム(24)を倒してPKを献上し先制を許した。劣勢の日本は後半から3バックにシステムを変更。MF久保建英(21)に代えDF冨安健洋(24)を起用し、後半12分にはMF三笘薫(25)、FW浅野拓磨(28)を投入して攻撃的布陣で勝負に出た。
森保監督の起用法がズバリ的中
1点を追う日本は後半30分に途中出場のMF堂安律(24)がこぼれ球に反応して同点ゴールを決めた。後半38分にはフリーキックから右サイドに飛び出した浅野が右足を振り抜いて逆転ゴールを挙げ、このリードを守り切り歴史的勝利を収めた。
サッカーにおいて長年のライバル関係にある韓国では複数のメディアがドイツ戦の勝利を速報した。
スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)は、「日本はどうやってドイツを崩したのか」などのタイトルでドイツ戦を分析し、日本の果敢な選択と集中がドイツを破ったと伝えた。
グループEはドイツ、スペイン、日本、コスタリカが属し、ほとんどの専門家が日本のグループリーグの敗退を予想したが、森保監督は今大会の目標をベスト8とし、その目標が虚像ではなかったことを証明したとした。
日本はボールを保持してパスプレーを好むが、ドイツ戦では異なるスタイルを取り確かなコンセプトを持って臨んだと指摘。森保監督は後半に攻撃的なカードを大量に投入し、堂安、浅野がゴールを決めるなどその起用法がズバリ的中したと分析した。
日本は持ち味のポゼッションとパスプレーを一時的に封印し、簡潔かつ効率的な攻撃でドイツを揺さぶり「その時」を待っていたとし「日本がドイツを破ったのは偶然ではない」と歴史的勝利を称賛した。
W杯初戦で勝ち点「3」を挙げた日本は27日にコスタリカ、12月1日にスペインと対戦する。