Quest 2で体験できるメタバースこと #VRChat 。今から始めるならここから楽しんでみよう

GIZMODO

いきなり知らない人に話しかけるのは難易度高い。だからこそ参加しやすい場からレッツゴー。

「Wolfenstein 3D」や「Doom」を作り、Oculus社でCTOを務め、現在はMetaのエクゼクティブアドバイザーのジョン・カーマック御大はMeta Connect 2022のときにいいました。

Quest 2本体を赤字で販売、有料アプリで儲けるビジネスモデルだったけど、みんな無料アプリのVRChatやRec Roomばかりで遊んでるんだよね。だからMeta社内でQuest 2の評価が低かった。だから値上げすることで社内での評価を高め、ユーザーの皆さんには気兼ねなく無料アプリを使ってもらえるようにした」(意訳)

あー。PS3とかもそうでしたね。Quest 2をゲーム機として考えるとアリな戦略。しかし実際は雑談や箱庭ゲームでコミュニケーションすることにうれしいたのしい大好きとなったユーザーが多くなったというのは、仕方ないっちゃ仕方ない。おしゃべり、楽しいもの。

そんな無料のVR SNSであり、メタバースの1つとも言われるVRChatをこれから始めるとしたら、どんなプレイスタイルがいいのでしょうか? Quest版VRChat識者の方に聞いてきました。

日本語がしゃべれる人と出会えるワールドやイベントがお勧め

Photo: 武者良太

まずは、11月20日〜27日まで開催されるQuestユーザーウェルカムな展示会イベントじゃぱんくえすた」の主催 アルタムさん(@Arutam_VR)と、広報のアロスさん(@Alos_Linx)に伺いましょう。

Photo: 武者良太

その前に簡単にじゃぱんくえすたのご紹介を。VRChatではバーチャルマーケットをはじめとしたさまざまな展示会が開催されていますが、Windwos PC版VRChatでのみ体験できるイベントが多いんですね。そこでQuest版VRChatがリリースされた当初からこの世界に入ってきたアルタムさんが、QuestでもPCでも入れるイベントとしてじゃぱんくえすたを企画。VRChatで使えるアバターの展示や、企業・個人ブースが立ち並ぶ複数のわくわくワールドを現在鋭意制作中とのことです。

イベント終了後も2022年末のVRChatのQuestカルチャーを振り返れるように、ワールドは一般公開予定。上の写真はまだ展示物がない素の状態ですが、ここからどんなお祭り雰囲気を醸し出していくのか、楽しみです。

Photo: 武者良太

さてアルタムさん。Quest 2ユーザーがVRChatを始めたとき、どんなワールドから行くのをお勧めしますか?

日本人のQuest向けワールドとして『Quest日本集会場 [JP]Quest Japanese Shukaijou queshu』『Japan Talk Room 日本人向け談話室 [ JTR JP ]』『【JP】Qじゃぱん横丁【日本語Tutorial】』をお勧めします。日本人または日本語が喋れる方が多く訪れているので、話しやすいという特徴があります。またはQuest版VRChatで参加できるイベントに行くのもいいですね。それも一緒にラジオ体操をするとかの目的のある集会系のイベントがいいと思います。知らない人と喋るのに慣れていない場合は接客キャスト系イベントがいいですね」(アルタムさん)

Photo: 武者良太

アロスさんはいかがでしょうか?

いろんなアバターを着ることからはじめてはどうでしょうか。『Himiko Avatar World˸Quest』『Avatar Museum Q』のワールドにはQuestで使用可能なユーザーメイドのアバターの一部が用意されているので行ってみてください。次にいろんな仮想空間の景色を見に行くのもいいでしょう。行先に迷ったら、ポータルワールドである『[JP]クエストトビラ QUEST TOBIRA』へ行けば、きっとあなたに合ったワールドが見つかるでしょう。そしてプチ旅行をしながら人との会話を楽しみたいなら『VRC初心者ワールドツアー』 にどうぞ。でもそれぞれ試してみなきゃ楽しさがわからないよね! じゃぱんくえすたに来て! 全部できるから!」(アロスさん)

音楽などのカルチャーを追っていこう

Photo: 武者良太

もう御一方、#あ茶会こと「題名のないお茶会」を主催しているあの孑゜さん(@veoxxxxxx)さんにもお話を伺いました。

Photo: 武者良太

題名のないお茶会は毎週日曜日の14時30分から開催されている音楽会&お茶会。何人もの演奏家が集い、奏でられる思い思いの曲をBGMにお茶菓子を楽しむ時間となっています。もちろんQuest版VRChat対応。しかし開催回数100回超えというのは凄まじい。まだQuest対応イベントが少なかった2020年夏から続けられている、老舗のイベントです。

あの孑゜さんいわく「僕はなにもしていないんです!集まってくれたみんなのチカラでこのイベントが成り立っているんです!」。なるほど、というとあなたは指揮者というわけですね?

Photo: 武者良太

そんな題名のないお茶会を率いるあの孑゜さんがお勧めするQuest 2でのVRChatの歩き方は…。

「VRChatにはパフォーマーやアーティストといった、芸術的なコンテンツを体験させてくれる方が凄いいっぱいいらっしゃる場なので、音楽が聴けるワールドだったり、綺麗なワールドを体感していくのもいいのではないでしょうか。好きな場所に通い続けると、同じ好きを持っている友達も自然と作っていけますし。何が好きかわからなかったら、逆に体験したことがないカルチャーのワールドなどを探して行ってみたりすると、楽しかったりするんじゃないかなって思っています」(あの孑゜さん)

僕個人も1人のときは、出来立てほやほやのワールドを巡りまくり。ときどき作者さんとその場で出会ってどういったところにこだわったかのお話を聞いたりして、楽しく過ごしています。

メタバースと呼ばれるサービスにはいろいろありますが、コミュニケーションを主軸においたサービスは現時点でVRChatが最高峰なんじゃないかとも感じています。知らない人とのボイスチャットが苦手、という方も多いでしょうけど、Quest 2ユーザーのみなさんにはおためしメタバースとして一度は訪れてほしいですね。

Source: VRChat