ヤフー株式会社は10月26日、Android/iOS向け地図アプリ「Yahoo! MAP」において、これまで提供していた航空写真に代えて、人工衛星から撮影した衛星画像を提供開始した。
この衛星画像は、米Maxar Technologiesの人工衛星に搭載されたセンサーによって取得されたデジタルデータで、人工衛星の周回にあわせて全国どこでも同じ頻度で撮影を行うという。そのため、これまでは都市部に比べて航空写真の更新頻度が低かった地方都市でも新しい画像を確認できるようになる。
ヤフーがサンプルとして公開したJR長崎駅周辺(長崎県長崎市)の画像では、2022年9月の西九州新幹線の開業により新しくなった駅舎の形状を確認できる。一方、再建に向けた起工式が11月3日に実施された首里城正殿周辺(沖縄県那覇市)の画像では、地図上で再建の様子が確認できる予定だという。
なお、これらの衛星画像は、Yahoo! MAP上では従来通り「航空写真」の名称で提供する。Yahoo! MAPから衛星画像を確認するには、地図画面の右上にある地図スタイル設定ボタンをタップし、「地図の種類」から「航空写真」を選択すると衛星画像に切り替わる。