株式会社バッファローは、法人向けNAS「テラステーション(TeraStation)」の12ドライブラックマウントモデル「TS51220RH」シリーズを、11月下旬より順次販売する。
CPUにAlpine AL-314(クアッドコア、1.7GHz)、メモリ16GB(DDR ECC)を搭載。パリティ計算用ハードウェアエンジン「RAIDアクセラレータ」を搭載し、RAIDの高速・安定動作を可能にするとしている。
インターフェースは10GBASE-T×2、1000BASE-T×2の有線LANポートのほか、USB 3.2 Gen 1×2、USB 2.0×2の各ポートを搭載する。
同社は、100台のクライアントPCからTS51220RHシリーズに接続して書き込み・比較・削除を一斉に繰り返し、24時間エラーなく終了することを確認する高負荷試験を実施した。これをクリアしたことから、高負荷でも安定動作でき、官公庁や研究機関、病院、データセンターなど、特に大きなデータを取り扱うユーザーに最適であるとしている。
搭載するHDDは、高頻度アクセス・常時稼働用途に向いたニアラインHDD。電源には、2系統の冗長性をもたせたリダンダント電源を採用。さらに、ファームウェアを二重化してHDDとNANDフラッシュ上に保持し、自動復旧を可能にして、信頼性を高めている。
同シリーズの特徴的な機能に「スナップショット機能」がある。時刻を指定して定期的にファイル構成・復元ポイントを作成し、ファイルの誤削除や編集をミスした場合にも、簡単に復元が可能。ランサムウェア対策にもなり、ランサムウェアによりファイルが暗号化されてしまっても、暗号化前の復元ポイントからファイルを迅速に復元できるという。
iSCSIターゲット機能を持つ。同シリーズ2台を接続して増設ボリュームおよびバックアップボリュームとして利用する際には、メインサーバーを経由せずにデータ転送を行う「iSCSIボリュームバックアップ」機能を利用でき、メインサーバーの負荷を軽減する。
また、同社製法人向けネットワーク製品のリモート管理サービス「キキNavi」に対応。遠隔地から監視や簡易操作ができる。
本体サイズは105.9×172.3×26.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は12ドライブ搭載した状態で約25.0kg。CAT6A LANケーブル、電源ケーブル、ラックマウント用の取付金具が付属する。
ラインアップは、12ドライブプリインストールモデルが、240TB(20TB×12)〜24TB(2TB×12)の7製品で、価格は418万円〜93万5000円。最上位の240TBモデルのみ2023年2月上旬出荷予定で、それ以外は2022年11月下旬出荷予定となっている。
そのほか、4ドライブプリインストールモデル(8ベイ空き)が、80TB(20TB×4)〜24TB(2TB×12)の7製品で、価格は176万円〜49万5000円。80TBモデルのみ2023年2月上旬出荷予定で、それ以外は2022年11月下旬出荷予定。
また、オプションHDD「OP-HDH2U」シリーズに、20TBモデル「OP-HD20.0H2U」が加わる。価格は30万2500円で、2023年2月出荷予定。
容量 | 型番 | 価格 |
240TB(20TB×12) | TS51220RH24012 | 418万円 |
192TB(16TB×12) | TS51220RH19212 | 342万1000円 |
144TB(12TB×12) | TS51220RH14412 | 278万3000円 |
120TB(10TB×12) | TS51220RH12012 | 246万4000円 |
96TB(8TB×12) | TS51220RH9612 | 202万4000円 |
48TB(4TB×12) | TS51220RH4812 | 124万3000円 |
24TB(2TB×12) | TS51220RH2412 | 93万5000円 |
容量 | 型番 | 価格 |
80TB(20TB×4) | TS51220RH8004 | 176万円 |
64TB(16TB×4) | TS51220RH6404 | 144万1000円 |
48TB(12TB×4) | TS51220RH4804 | 124万3000円 |
40TB(10TB×4) | TS51220RH4004 | 112万2000円 |
32TB(8TB×4) | TS51220RH3204 | 100万1000円 |
16TB(4TB×4) | TS51220RH1604 | 68万2000円 |
8TB(2TB×4) | TS51220RH0804 | 49万5000円 |