Amazonで「メガネタイプの双眼鏡」を1250円で購入した。倍率は3段階「遠視」「普通」「近視」の調整が可能らしく、双眼鏡をかけたままシチュエーションごとに倍率を使い分けることができるそうだ。たとえば、釣りや山登り等で活用するのがオススメだという。
何より “メガネをかけたまま” なのは使いやすいかも……と思ったのだが、ユーザーからの評価はべらぼうに低い(星5つ中の1.4)。とはいえ、実際に使ってみないと本当のところは分からないので買ってみた。果たしてどうなのだろうか。
・メガネタイプの双眼鏡
望遠鏡を2つ並べて両目でのぞけるのが双眼鏡である。たしかにメガネタイプがあってもおかしくない。もしかすると業界的には珍しいものではないのかも……とにかくコンサートやスポーツ観戦はもちろん、子供の運動会や発表会などで使っている方もいるだろう。
商品の名前は「望遠鏡 双眼鏡 メガネタイプ 小型 超軽量 釣り用 高精細ルーペ 調整可能 生活防水 かわいい」だ。長い名前をコンパクトにまとめると “かわいい双眼鏡” ということになる。 ちなみに付属のケース付き。おかげで持ち運びも楽チンだ。
実を言うと評価が低いのには理由がある。
あるユーザーのレビュー(画像付き)を確認したところ、メガネの片方のテンプル(つる)が上下逆さまに付いていたのだ。「どうすればこのように製造できるのか疑問」とのこと。完全なる不良品なのに返品・交換ができないという。お怒りはごもっともでございます。
・登場
それでは、本日の主役「メガネタイプの双眼鏡」の登場である。まるで視力を測定する時にかけるメガネのようだ。とりあえず不良品ではなかった。
んで、買う前から分かっていたことだが、実物を見るとフレームに対してレンズが極端に小さいために怪しく見えてしまう。よく言えば、バットマン……だろうか。見た目はさておき、かけることで特殊能力を持つ(双眼鏡)のはかっこいいかも。
ちなみにレンズは「ホワイトレンズ」と「ブラウンレンズ」の2枚。まぶしい時はブラウンフィルターが使えるらしい。本当かよ。
また前後2枚のレンズ幅を調節することで「度数の切り替え」ができるもよう。なるほど、使い方はなんとなくわかりました。
では、実際に使用してみよう。
結論を言ってしまうと……双眼鏡として使えないことはない。ギリギリ使える(倍率は期待しない方がいい)。しかし、「100均の双眼鏡」と「メガネタイプの双眼鏡(同商品)」が並んでいたら、迷わず「100均」を手に取った方がいいだろう。
というのも、レンズが小さいから視野が異常に狭くなるのだ。もし釣りで使ったら5秒で酔うレベル。視界がグラグラ揺れるから屋外で “かけたまま” は絶対に危ない。やはり双眼鏡は一時的に使うものなのだろう。それとやはり……
見た目がヤバ過ぎる。逃げ出した研究者にしか見えない。商品ページの写真を確認すると、彼らは「普通のサングラス」をかけているだけだった。ちゃんとかけろや。てことで、私の評価は2。ただの変態研究者メガネが欲しい方はどうぞ。コンサート会場から追い出されても文句は言わないこと。
参考リンク:Amazon「望遠鏡 双眼鏡 メガネタイプ 小型 超軽量 釣り用 高精細ルーペ 調整可能 生活防水 かわいい」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.