郊外住宅団地「季美の森」でモビリティサービスの実証運行–希望者同士が相乗り移動

CNET Japan

 季美の森自治会連合会、東急不動産R&Dセンター、NearMe(ニアミー)、秋葉タクシーは10月14日、千葉県大網白里市と東金市にまたがる郊外住宅団地「季美の森」において、10月17日から11月16日の1カ月間、移動のシェアを目的としたモビリティサービスの実証運行を開始すると発表した。


季美の森団地から大網白里市街地へ試験的に相乗り用のジャンボタクシーを運行

 季美の森は、1994年に東急不動産によって開発、分譲された、約200万平方メートル、区画数1855戸の、ゴルフ場(季美の森ゴルフ倶楽部)併設型の住宅地だ。住民組織と連携した各種実証実験、産学連携等によるオープンイノベーションを推進している。

 今回の実証運行は、東急不動産R&Dと季美の森自治会連合会が企画し、NearMeがシステム開発と運用を担当。車両運行は秋葉タクシーが担当する。

 季美の森の住民を対象に、団地から約4〜5km離れた駅や行政機関、大型ショッピングセンターなどの生活利便施設が集積する大網白里市街地の間で、希望者同士がシェア(相乗り)によって移動するための「ジャンボタクシー」を試験的に運行する。実証期間中の運行時間は、平日7時から21時、土日祝祭日11時から21時となる。

 ジャンボタクシーの予約にはNearMe開発のシステムを利用し、指定する場所への迎車、送迎を実施。システムは専用アプリまたは ウェブブラウザから利用でき、最適化アルゴリズムを活用することで、複数の利用者が指定した地点をもとに、効率的なピックアップルートを選定する。


専用アプリ「季美の森シン・モビリティ」の画面イメージ

 季美の森自治会連合会らは、本実証実験のジャンボタクシー利用について、大荷物の買い物や、免許を返納した人の移動、子どもの塾や習い事の送り迎えなどを想定し、「時刻表のあるバスと違い、好きな時間に移動できる」「相乗りなので、1人でタクシーに乗るよりもお得」「飲み会のハンドルキーパーも不要」などのメリットをあげている。

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