複数の大手銀行が出資する株式会社ことらは10月11日、送金をスマートフォンから簡単に行えるサービス「ことら送金」の提供を開始した。
株式会社ことらは、多頻度小口決済のための新たな決済インフラの運営を目指して2021年7月に設立。株主には、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行が名を連ねる。
ことら送金は、各銀行が提供する対応アプリを経由して、10万円以下の個人間送金が簡単に行えるサービス。口座番号を指定する送金のほか、送金する相手が対応アプリを使用し、電話番号を登録していたら、電話番号を指定するだけで簡単に送金できる。また、対応アプリ間では、異なるアプリでも問題なく送金が可能だ。別口座への振替や、友人間での割り勘やプレゼントの共同購入、家族間での送金時などの利用が想定されている。
ことら送金の対応アプリは、10月11日時点で「ウォレットプラス」「こいPay」「J-Coin Pay」「はまPay」「Bank Pay」と「YOKA!Pay」3種(熊本銀行/十八親和銀行/福岡銀行)の8つ。みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行など20行で利用できる。
手数料は、各アプリ事業者により変わるが、ことらによると、通常の銀行振込よりも安い手数料で送金できるという。1件あたり10万円までの送金が可能だが、利用するアプリによって上限が異なる。
対応アプリと利用可能な銀行は、今後も順次拡大の予定としている。
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