アイ・オー、法人向けNAS「LAN DISK」シリーズを刷新。業界初の5年保証と重度データ復旧サービスが付属 全4シリーズ102モデルをラインアップ

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株式会社アイ・オー・データ機器 代表取締役社長 濱田尚則氏

 株式会社アイ・オー・データ機器は10月12日、法人向けNAS「LAN DISK」シリーズの刷新に関して、発表会を実施した。製品に標準で、5年保証と、重度のデータ障害にも対応可能なデータ復旧サービスが提供される。同社によると、5年保証とデータ復旧サービスが標準で提供されるNASは業界初だという。

サービスを含めた法人向けDXソリューションへ

 発表会の冒頭で、代表取締役社長の濱田尚則氏が同社の事業戦略について説明。ハードウェアの提供から、ソリューションの提供へと事業の転換を図り、LAN DISKシリーズがターゲットとする法人向けソリューションとしては、中小企業のDX推進を大枠に、ペーパーレス化、テレワーク、BCP(事業継続計画)対策といったテーマに対応していくとした。

法人向けソリューション事業の概要

 5年の長期保証とデータ復旧サービスが付属するLAN DISKシリーズは、ペーパーレス化などのDXを推進するとともに、高い安全性でBCP対策にも貢献するソリューションと位置づけられる。

業界初のサービスは「拡張ボリューム」の実績が源泉

 続けて、事業本部 企画開発部 副部長の西田谷直弘氏がLAN DISKシリーズについて説明。「LAN DISK REBORN!」というキーワードを使い、「生まれ変わった」ことを強調した。

株式会社アイ・オー・データ機器 事業本部 企画開発部 副部長 兼 販売促進課 課長 西田谷直弘氏

 新しいLAN DISKは、Windows Storage Server搭載のZシリーズ、中規模オフィス向け高品質モデルのHシリーズ、中規模オフィス向け標準モデルのXシリーズ、小規模オフィス向けのAシリーズの、全4シリーズ102モデルで、10月末~12月末に順次出荷予定。

 いずれも従来製品よりハードウェア面の変更はない。なお、SSD搭載モデルは対象外で、Aシリーズは法人向け2ドライブモデルのみが対象となる。

 標準の保証期間が従来の3年から5年になることで、一般的な製品のリプレイスまでの期間を標準保証でカバーできるとしている。

 データ復旧サービスは、購入日から5年間、1年ごとに1回で計5回まで、作業費用合計150万円までのデータ復旧を試みるサービスが製品に付属。論理障害などの中・軽度障害だけでなく、HDDの開封などを要する物理的な重度障害も同サービスの対象となる。

 なお、データ復旧サービスの適用には2つ条件がある。同社の遠隔管理サービス「NarSuS」またはNAS管理アプリ「LAN DISKコネクト」を利用することと、RAID構成を同社独自の「拡張ボリューム」にするか、同社の外付けHDDでバックアップの設定をすることだ。いずれも、同社では従来から提案していた内容であり、ユーザーにとって新しい負担はないとしている。

保証期間が3年→5年に延長

データ復旧サービスの詳細

 業界初のこうしたサービスを提供できる理由として、西田谷氏は拡張ボリュームによるデータの冗長性を挙げた。「RAID崩壊が原理上起こらない」といい、対象機種のユーザー全体の約85%が拡張ボリュームを利用しているという。

拡張ボリュームの特徴

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