AKB48が2022年10月7日から9日にかけて東京・北の丸公園の日本武道館で開いたコンサートの最終日で、18期生の募集が発表された。1代前の17期生は22年5月にお披露目されたばかりで、わずか5か月で後輩が登場することにショックを受けて涙を流す17期生もいた。
応募締め切り日ベースで数えると、17期生オーディションとの間隔は約9か月。ただ、AKB48の歴史を振り返ると、この「9か月」は必ずしも短い間隔だとは言えない。総監督の向井地美音さん(24)が合格した15期生オーディション以降は大幅に募集の機会が減ったが、それ以前のAKB48は4~9か月間隔で募集を繰り返してきたためだ。3日目の公演をプロデュースした柏木由紀さん(31)も、翌日の動画番組でオーディションに言及。デビューから数か月後に後輩のオーディションが発表された時の心境を「確かに『嘘だろ!』と思ったわ」と明かした。今回の募集は、グループに「いっぱい採れるように力が蓄えられた」と、新規採用できるだけの体力の表れだと説明。「一番後輩じゃない17期を早く見たい」と、ステップアップに期待を寄せた。
「みんなの成長が著しかったから18期を入れても大丈夫、ということ」
18期生の募集は、3日目の終盤に発表された。17期生が舞台上でショックを受けるなか、柏木さんは
「18期をこれだけ早く募集できるというのは、17期が、この5か月でこれだけ成長してくれたから、『新しい子たちをもっと入れたい』という風になったというのが絶対だと思うので、17期のみんなのおかげです。ありがとうね!泣かないで!いいことだよ?」
「みんなの成長が著しかったから18期を入れても大丈夫、ということ」
と声をかけ、向井地さんも
「17期生がこれまで、すごく初々しい姿でAKB48の未来を照らしてくれたと思いますけども、これからは先輩としての17期生も見れるし、私たちもさらにひとつ先輩になるわけですし…」
と続けた。
過去のオーディションで最も間隔が短かったのは、4期と5期の間で、約4か月。次が10期と11期の間で、やはり約4か月の間隔だった。それぞれ07年と10年の出来事だ。13年に行われた15期オーディションまでは、平均すると半年に1回程度のペースで行われてきた。15期から16期まで3年7か月が空き、コロナ禍を挟んで17期オーディションが行われたのは、さらに5年5か月後だった。この間、13年、15年、17年の3回にわたって、「ドラフト会議」によるオーディションも行われた。