米国の大リーグ公式サイト「MLB.com」が2022年10月3日にサイトを更新し、日本選手最多となる56号本塁打を放ったヤクルト村上宗隆(22)の特集記事を公開した。
ヤクルトは3日に神宮球場でDeNAと対戦し、村上が7回にDeNA入江大生投手(24)の初球をライトスタンドに運んだ。レギュラーシーズン最終戦で劇的な本塁打を放ち、史上最年少での3冠王に輝いた。今季の最終成績は、打率.318、56本塁打、134打点だった。
キブレハン「彼は謙虚で礼儀正しい」
「MLB.com」は「スワローズのスター村上がホームランの歴史を作る」とのタイトルで記事を公開。村上の同僚で元大リーガーのパトリック・キブレハン外野手(32)、サイスニード投手(30)のコメントを紹介しながら記事を展開した。
記事では22歳の村上がシーズン最多本塁打の記録を持つ伝説的な王貞治氏の記録を破ったとし、「王貞治、タフィー・ローズ、アレックス・カブレラを抜いてシーズン本塁打の記録で2位になった」と伝えた。
「MLB.com」は今季本塁打を量産する村上に注目しており、9月13日の巨人戦で村上が54号、55号を放った直後にも特集記事を組んだ。その際、キブレハンが村上の印象について「MLB.com」の記者に語ったコメントが今回の記事にも掲載された。
キブレハンは「彼は特別な人間でありスーパースターに必要なすべてを備えている」と評し、「彼は謙虚で礼儀正しい。彼はまだ若く、日本を席巻している。村上のユニホームを着たファンがあちこちにいて、ホテルで出待ちしているファンもいる。ロックスターとプレーしているようなものだよ」と語った。
一方のサイスニードは「私は昨年、彼が素晴らしいと思った」と振り返り、今季の活躍に対して「もし投手として彼と対戦したならば、彼を打ち取るプランを立てるのは難しいだろう」と村上の完成度の高さを指摘した。
また、記事では大リーグファンは次回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で村上を初めて見る可能性が最も高く、WBCで村上は「大谷翔平(エンゼルス)と並んで主役を演じるはずだ」と伝えた。