「笑点」(日本テレビ系)などで人気を集めた落語家の6代目三遊亭円楽さんが2022年9月30日、肺がんのため死去した。72歳だった。所属事務所が同日発表した。円楽さんが所属していた「五代目円楽一門会」の落語家など、落語界では追悼の声が相次いでいる。
「もっとお客を信じろ」激励エピソードも
円楽さんを師匠に持つ三遊亭楽天さんはツイッターで「師匠・円楽が亡くなりました。しばらく返信などが出来なくなります」と投稿した。
三遊亭好楽さんの弟子・三遊亭とむさんは、円楽さんの訃報後、ツイッターで「私が入門する前から大変お世話になりました。昨年末に【町内の若い衆】のお稽古をつけてくださるという約束をしてくださり、ご体調がすぐれない中、7月にも気にしていただき連絡をくださいました」と円楽さんとのエピソードを投稿し、「後輩の事、一門の事、落語界全体をいつも考えてくださっていた円楽師匠。ご冥福をお祈りいたします」と追悼した。
三遊亭圓橘さんの弟子・三遊亭朝橘さんもツイッターで「そっか…うーん…まだ泣かす気かね今年…もう勘弁して」と悲痛な思いを伝えていた。
円楽一門会に属さない落語家からも、追悼の声が相次いでいる。桂米團治さんはツイッターで「円楽お兄さまが亡くなった。悲しいです。落語家でありながら常に落語界の繁栄のことを真剣に考えておられた素敵なお兄さまでした」と悼んだ。
三遊亭わん丈さんはツイッターで「円楽師匠謹んでお悔やみ申し上げます 前座の頃から円丈の弟子である私にもたくさんのことを教えてくださいました 『わん丈、言葉の整理だぞ』『話すは、放つだ』『もっとお客を信じろ』今1,000人規模の会場でも物怖じしないのは師匠に前座をさせていただけたおかげです」と、円楽さんからアドバイスを受けたエピソードを伝えた。
また、「笑点」で共演した林家三平さんもツイッターで「円楽師匠のご逝去の突然の知らせに、驚きすぎて、悲しみで、言葉が見つかりません。心よりお悔やみ申し上げます」と哀悼の意を表した。