Microsoftは5月、新たな「Outlook for Windows」クライアントのテストを「Office Insider」プログラムの「ベータ版」チャネルで開始した。そして米国時間9月29日、Office Insiderプログラムに参加している全てのテスターが利用できるようにしたと発表するとともに、「今後数週間」のうちに「Windows Insider」プログラムのテスターらにも提供する計画だと述べた。また同社は、今回のOutlook for Windowsにはベータ版チャネル公開時に搭載していなかったいくつかの機能も実装されているとしている。
提供:Microsoft
Office Insiderプログラムのベータ版チャネルおよび「最新」チャネルに参加しており、新たなOutlook for Windowsの試用を希望するテスターは、従来のOutlook for Windowsの右上隅にある「Try the New Outlook」(新しいOutlookを試す)トグルボタンをスライドした上で、指示に従えばよい。Microsoftによると、テスターは現在のところ、いつでも従来のOutlook for Windowsに戻せるようになっており、データやメールが消えてなくなることはないという。
Outlook for Windowsを試用するには、「Windows 10バージョン1809」(ビルド17763)以降のOSが稼働するハードウェアと、Microsoftの法人向け、教育機関向け、または個人向けの「Microsoftアカウント」を有しており、インターネットに接続している必要がある。なお、コンシューマーアカウントのユーザーは、プレビュー用のトグルボタンが表示されるようになるまでしばらく待つ必要があるかもしれない。
「Project Monarch」という開発コード名や「One Outlook」として知られていたこの新たなOutlookアプリは、「Windows」版とウェブ版、「Mac」版のOutlookのコードベースを統一する目的で開発されたものだ。Outlookのこの新バージョンは、Microsoft社内で数カ月にわたってテストされてきている。
新たなOutlook for Windowsクライアントの見た目と雰囲気は予想通り、現在の「Outlook on the web」(「Outlook.com」)クライアントとよく似たものとなっている。また、メッセージリマインダーや、メールとカレンダー、To-Doを単一のビューにまとめたカレンダーボードのほか、「Microsoft Loop」コンポーネントに対応した新機能も搭載されている。さらに、「@」を使って簡単にクラウド内のファイルや文書を見つけ、メール本文へ添付できるようになる。カレンダーボードは、かつて「Outlook Spaces」として知られ、「Project Moca」という開発コード名が付けられていたテクノロジーを進化させたものだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。