公共図書館にベストセラー本を置くと近隣書店の売上はどれだけ減る? 論文が話題に【やじうまWatch】

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 公共図書館にベストセラー本を置くことで、近隣の書店の売上をどの程度減らしているのかを定量的に実験した論文を「カレントアウェアネス・ポータル」が紹介して話題になっている。

 公共図書館では新刊の貸出がベストセラー書ともなると数十人待ちになるケースも少なくないが、こうした行為が近隣の書店における同タイトルの売上にどの程度の影響を及ぼしているかを調べたのが今回の調査。書店の販売データと公共図書館の所蔵データを統合したデータセットを作成したうえで、公共図書館の影響を定量化するという手法で行われ、結果的にベストセラー本は1カ月あたり0.52部、近隣書店の売上を減らしていることが分かったという。つまり「2カ月に1冊減るかどうか」ということで、同記事には思ったよりも少なかったという声のほか、それでも図書館が同じベストセラー本を何十冊も仕入れるのはやりすぎだという指摘、さらに図書館はやはり多種多様な本をそろえるべきといった声が集まっている。

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