Microsoftは12日(現地時間)、Microsoft 365やOfficeアプリの更新に関する機能として、「Update under lock」機能を発表した。
本機能は、アプリが起動中であっても、デバイスがアイドル時やロック時に自動的にアプリの更新が行なわれるようになるもの。たとえば、Wordで作業していて、次の日にすぐ作業に取りかかれるよう起動したままロック画面にしておいたとする。この状態だと従来はWordの更新プログラムが適用されなかったが、本機能を使用すると最新バージョンにアップデートされるようになる。
本機能を使用すると、アプリが実行中でデバイスがロック状態であっても、自動的に閉じる前のアプリの状態を保存しておき、アプリをシャットダウンして保留中の更新を適用しアプリを再起動、更新前の作業状態に復元される。このプロセスは約4秒で終わるという。なお、アプリ内でマクロを実行しているなどでアプリを安全にシャットダウンできない場合は、本機能による更新は行なわれない。
これによりアプリ使用中に突然強制更新を求められたり、通知をなくせるほか、企業や組織が容易に指定期間内に更新を終えることができ、(セキュリティ向上により)コンプライアンスを達成しやすくなるとしている。なお、本機能はClick-to-Run技術(クイック実行)を用いている。
本機能はWindowsデバイスのみが対象で、Microsoft 365サブスクリプション/Visio/Projectや、買い切り版Office 2016/2019/2021などで適用される。独自の更新プロセスを持つTeamsは対象外となっている。
コメント