野生動物観察や防犯などのためにライブ配信システムを構築する場合、「24時間365日ライブ配信を継続できるのか?」という点が非常に重要です。2022年8月に登場したライブ配信デバイス「LiveShell W」には、電源コネクタが2個搭載されており、電源の冗長化が可能。さらに「電源と接続したら自動起動」「起動したら自動的に配信開始」といった設定も可能で、停電などの電源喪失後にも自動的にライブ配信を再開させられるとのこと。そんな「LiveShell W」を実際に使って、電源冗長化の効果や長時間ライブ配信するための設定手順を確認してみました。
2画面切替対応ライブ配信機器「LiveShell W」|Cerevo
https://liveshell.cerevo.com/ja/w/
「LiveShell W」は、スイッチャーやミキサーが内蔵された小型ライブ配信デバイスで、PCレスでフルHD・30fpsの映像を3チャンネル同時配信することが可能です。「LiveShell W」で実際にYouTubeへのライブ配信を行う方法は、以下の記事で詳しく解説しています。今回は、「LiveShell W」の電源冗長化性能を検証し、電源喪失に陥っても自動復旧できるように設定を変更してみます。
カメラの高画質映像をPCなしでライブ配信可能な「LiveShell W」を使ってYouTubeで生放送する方法まとめ – GIGAZINE
◆目次
・1:LiveShell Wの電源を冗長化する
・2:電源喪失時にも自動的にライブ配信を再開できるように設定変更
◆1:LiveShell Wの電源を冗長化する
「LiveShell W」の背面にはメインとサブの2種類の電源コネクタが搭載されています。
メインとサブの両方と電源を接続して、カメラの映像をYouTubeにライブ配信し、電源ケーブルを抜いた際にライブ配信を継続できるか確かめてみました。なお、今回は同じ電源タップに接続していますが、実際の使用時には異なる系統の電源に接続することが理想です。
実際にライブ配信しながら電源ケーブルを抜いた検証ムービーが以下。片方の電源ケーブルを抜いても、もう一方が接続されていればライブ配信を問題なく続行できました。
「LiveShell W」に電源ケーブルを2本接続して電源切断時の挙動をチェック – YouTube
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◆2:電源喪失時にも自動的にライブ配信を再開できるように設定変更
上記のように「LiveShell W」では電源の冗長化が可能です。しかし、初期状態では2系統の電源がどちらも失われた場合、電源復旧後に「LiveShell W」を手動で起動して、ライブ配信を手動で開始する必要があります。そこで電源と「接続したら自動起動」「起動したら自動的に配信開始」という2種類の設定を有効化して、電源喪失時にも自動的にライブ配信を再開できるようにしてみます。
まずは、「接続したら自動起動」という設定を有効化します。管理画面「LiveShellStudio」の「設定」をクリック。
次に、「本体設定」内の「自動起動」を「ON」に切り替えて、「保存」をクリックします。これで自動起動の設定は完了です。
ライブ配信の自動開始設定は、「LiveShell W」に登録した配信設定ごとに個別に行う必要があります。今回はチャンネル1に割り当てたYouTubeでのライブ配信を自動的に開始するように設定してみます。まずはチャンネル1の「変更」をクリック。
次に、YouTube配信設定の右側に配置された「変更」をクリック。
「自動スタート」にチェックを入れて「保存」をクリック。これで、停電などで電源が喪失しても、電源復旧後に「LiveShell W」が自動起動してYouTubeライブ配信が自動的に再開するようになりました。
なお、「LiveShell W」は、オフィシャルストアにて税込10万7800円で販売されています。また、記事作成時点ではAmazon.co.jpで3年間の保守プランセットが14万4550円で販売されています。
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