今まさにブームになっているNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。その舞台の一つとなっているのが、横浜市鶴見区だ。当編集部でも以前訪れたことがあるが、それはまだドラマの放送開始前の話。今や『ちむどんどん』効果でプチ観光スポットになった鶴見にある「沖縄タウン」を改めて訪問してみた。
なお、そのランドマーク的な役割を果たしているのが「おきなわ物産センター」。沖縄の食材や土産物などがほとんど揃っていて、休日ともなると常にお客さんが絶えない人気ぶり。しかし、そんな人気スポットの横にたたずむ、よっぽどの沖縄好きにしか伝わらないマニアックなガチャが設置してあるのはご存じだろうか?
自称「よっぽどの沖縄好き」の私(耕平)は、これを見た瞬間試さずにいられなかったが、そこからロックにたどり着こうとは夢にも思わなかった……。
・おきなわ物産センター
鶴見区の沖縄タウンは、JR鶴見駅から徒歩20分くらいのところにある。最寄りで言えば鶴見線の「弁天橋駅」の方が近く、徒歩10分程度で行けるので駅から徒歩で行くのであれば、こちらの方が無難だろう。
私が「おきなわ物産センター」を訪れたのは休日で、お店は相変わらずの盛況ぶりだった。
お店の横の通路は、まさに『ちむどんどん』一色!
両端の壁は、ポスターなどで埋め尽くされている。
通路の奥には女優の黒島結菜さん演じる、比嘉暢子(ひがのぶこ)の等身大パネルがあり……
その右にあるスペースには、『ちむどんどん』関連の展示物がズラリ!
まさに『ちむどんどん』を毎日楽しみにしている視聴者には、ぜひ訪れてほしいと思えるほどのスポットだ。
・マニアックなガチャに挑戦!
その通路の入り口に、申し訳なさそうに たたずんでいるガチャがある。
商品のラインナップを見ると、沖縄ならではの食材や名産品などがモチーフになっているキーホルダーが全部で15種類入っているらしい。
「うぉー! ちむどんどんしてきた〜!」
自ら「マニアックなお土産」を名乗っている沖縄のガチャに、自称沖縄好きが挑戦しない理由が無い。ということで、さっそく300円を投入!
回してみると……
出てきたぞー!
これはなんだろう? 開けてみると……
ちんすこう!
こ、これはなんとも言えない空気だ。アタリなのかハズレなのか、嬉しいのか悔しいかもわからない。ただ、なぜか私の右手は次の300円を握りしめている。そして気がついたらコイン投入口に入れていた。
出てきたカプセルを……
取り出してみると……
長寿ばし!
自称沖縄好きだが、もはや存在すら知らない箸のキーホルダーをGET! 先ほどのちんすこうより微妙な気分だ。ここまで来たらもう1回チャレンジだ!!
そして出てきたのは……
まさかの長寿ばし!
よくわからないのが、ダブってしまった。悔しいのでもう一度回すとパイナップルのキーホルダーをGETした。そんなマニアックなキーホルダーが全部で4つ。
さて、どうしたものか? 日常で使うことは確実にないだろう。そうなるとガチャに書いてあったように、お土産しか用途がないような気がする。
・ロックバンドにプレゼントしてみた
実は今回、横浜を訪れたのは理由がある。もちろん『ちむどんどん』ブームで盛り上がっている鶴見に行ってみたかったというのもあるが、当日の夜に推しのバンドのライブが同じ横浜で行われるからだ。
せっかくなので、このマニアックなお土産をロックバンドにプレゼントしたらどうなるか? を試してみるべく、横浜関内にあるライブハウスに足を運ぶ。
私の推しのバンドというのが「積丹ブルー」という、ミドルエイジの渋い4人編成のロックバンドだ。
さっそく入場して、ライブ開始前にボーカルのサットさんと対面。このマニアックな沖縄みやげを渡してどんな反応をするのか試してみる。
ちなみにバンド名から想像できるように、サットさんは沖縄とは真逆の北海道出身。たぶんマジで興味無いんだろうな……沖縄好きの私ですら微妙なのに。そんな想いを抱きながら、そこそこテンションを上げながら勢いで渡してみた。
──今日のライブ、頑張ってください! これ、差し入れ持ってきました!!
サットさん「何これ、沖縄みやげ?」
──まぁ、そんなとこっす。ちなみにメンバー分あります!
サットさん「へぇ……」
やはり反応は微妙。そりゃそうか、ロックと全く関係ないもんな……ところがこの後、意外な反応が!
サットさん「おっ、ちんすこうじゃん!」
──えっ? もしかして気に入ってもらえました?
サットさん「うん、いいじゃんこれ。ありがとね!」
なんと、意外にも喜んでもらえたようだ。もしかしたらメンバー全員でステージで身につけてくれるかも? という淡い期待もあったが、さすがにそれは無かったようだ。
沖縄のマニアックなガチャをノリで回して、使い道がわからなかったキーホルダーが意外なところに着地する結果になろうとは……。そんなわけで、もし『ちむどんどん』のロケ地、横浜鶴見を訪れることがあればマニアックな土産物として、このガチャにチャレンジするのもアリだぞ!
参考リンク:おきなわ物産センター、Twitter @blue_shakotan(積丹ブルー)
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.