よのなかのものはおおむね「ピンキリ」だ。
高級なものがあるいっぽう、手ごろなものもある。
食料品にしてもそうで、食べることが好きだと日常的に上等なものを買うかもしれない。
私はどちらかというとできるだけ安く買いたいと思っている。食べるのは毎日のことだから、安く抑えたい。思えばあまり、高級の側の景色を知らないのだ。
レモン汁にも高級品があるらしい。いつものポッカレモン以上のものを使ってみようなんて、思ったこともなかった……!(ご案内:編集部 古賀及子)
レモン汁が高級という世界
国産の有名ブランドレモンを使ったレモン汁、というこの概念、調べてみるといろいろ種類がある。
どれを選ぶかは迷ったが、広島県尾道市の、瀬戸田で栽培されたレモンを無添加のままただ絞ったストレート100%果汁の商品を買ってみた。
広島は呉、尾道、大崎上島など島しょ部を中心にレモンの栽培が盛んだ。
広島県が全体的にそもそもめちゃくちゃ良いところなのは言うまでもないが、さらに島でとなるとたぎるものがある。
お値段720mlで2800円ちかく。こんなんもうほぼワインだ。うおお。
さて、酸っぱいものといえば当サイトではライター小堺さんが思い浮かぶ。酸っぱいもの好きで、まつわる記事を何本も執筆している。
たとえばこのような……。
ぜひと試食(試飲か)にお誘いした。動画で押さえてもらうため、西垣ディレクターも一緒です。
というわけで、ここから対談形式でお送りしますが、もし動画派の方がいらっしゃいましたらこちらの動画でどうぞ!
文字派の方はこのまま下へスクロールしてください~~っ。
[embedded content]
なお、小堺さん、西垣さんには事前にお値段はお伝えしておりません……!
国産レモンのトップブランド
古賀:
これはいつものポッカレモン。生のレモンがなくても料理や飲み物に使える便利なやつですね。
小堺:
はいはい。
古賀:
これじゃない、レモン汁にも高級品というのがあるのよ。じゃーん!
小堺:
おお~~っ。高級なレモン汁なんて考えたことなかったですね。
古賀:
ですよね! これ、尾道瀬戸田産、瀬戸田産のレモン100%なんだって。それが720mlもつまってる! ものすごい贅沢だよね。
小堺:
うわー、こんな色なんだね。
古賀:
そう、とろっとしてそうだよね。
「広島県尾道市瀬戸田町、瀬戸内海の島で丁寧に育てられた特別栽培の瀬戸田レモン」ということで。
瀬戸田町って国産レモン発祥の地とも言われてるんだそうですよ。広島レモンの最高峰とも言われてると。
小堺:
すごい。信頼おけますね。
古賀:
でね、これ、価格が時価らしいんですよ。パンフレットに「時期により価格が変動する場合がある」って書いてあって。
小堺:
うわーっ。寿司屋か。
西垣:
レモンの旬っていつでしたっけ。
古賀:
黄色いレモンの旬は冬だそうです。グリーンレモンの旬が秋。あれっ、もしかして夏に買ったら高かったのかな…?
お値段、いつものレモン汁の3倍!
古賀:
で……これ、1本いくらだと思う?
西垣:
恒例の値段当て。
小堺:
う~ん、どうしようかな。えーっとねえ、2000円……くらい?
古賀:
丸子さんはいつも良い答えをいってくださいます。
小堺:
えっ! もっと高いの
古賀:
買うところによって値段差あるみたいだけど、私が買ったところでは税込み2,780円となっておりました。
小堺・西垣:
おお~~~っ。
古賀:
いつものポッカレモンの、おおむね3倍くらいの値段でやらさせていただいております。
小堺:
(笑)なんで中の人ぶるのよ。
積極的なかおり
小堺:
これさ、瓶に鼻近づけるとすごく酸っぱそうなかおりがするんだよね。
古賀:
どれどれ、うおー、かおりに迫力があるね。
小堺:
唾液が出る~~!
古賀:
ポッカレモンのほうはどうだろう
小堺:
(かいで)……いいかおりはするけど、パンチはないかな。
古賀:
こっちは迫りくるよね。香水みたい。かおりが積極的に発散してる。
からあげクンが食べたいのでからあげクンにかけます
古賀:
で、試食の方法を迷ったんだけど、一旦からあげクンにかけてみるのはどうかなと。
小堺:
古賀さん……からあげクンが食べたいんでしょう。
古賀:
……そうです!
古賀:
ええと、ポッカレモンは……やっぱり透明だよね。見た目が全然違うね。
小堺:
うん、白濁してるもんね。
古賀:
とりあえず普段のポッカレモンかけたからあげクン食べてみようか。
小堺:
(食べて)うま。
古賀:
からあげクンうまいなあ。これ……違い分かるかね??
小堺:
ね! もうすでに最高くらいうまい。
古賀:
いくら高級品とはいえ、この上にいけるかね……。
小堺:
ね……不安だね……。
古賀:
食べてみようか、よーし、いくぞ!!!!
小堺:
(食べて)んっ!
古賀:
ん? ああ、すっぱいはすっぱい。
小堺:
あっ、でも徐々に口にじゅーっとなじむね。
古賀:
それに食べてもやっぱりかおりがすごいよね。
小堺:
うん、かおるかおる。
古賀:
フックのあるかおりがするよね、たださわやかなだけじゃない。独特の、ちゃんと個性のあるかおり。
小堺:
これさ、直に飲んでみない? すっぱいとは思うけど、違いをもっと知りたい。
古賀:
ね! いこう!
えらの裏がすっぱい
小堺:
ポッカレモンなめてみよう。(なめて)……うん、うん、なるほど……。思ってたよりぜんぜんなめられるね。
古賀:
うん。これだけでおいしいもんなんだねえ。酸っぱすぎて無理かなと思ったけど、そんなことない。ちょっと甘いよね。
小堺:
では、瀬戸田レモンの方を……。(なめて)……!
古賀:
すっぺ!
小堺:
うわあ、これ好き! 好き好き! この味好きだわ!
古賀:
明らかに違う、すっぱい……!
小堺:
えらの裏がすっぱいよね。
古賀:
あはは、うん、骨の裏側にすっぱさ感じるね。すっぱさが消えないなあ。のちのちまですっぱい。
小堺:
しっかり残るね。
古賀:
ポッカレモンは本当にさ、秒速の味だよね。シュッと役目を終えていく。奥ゆかしくてけなげ。
小堺:
瀬戸田レモンは全身にいきわたるまで味が消えないもんね!
古賀:
今わたし、骸骨全体ですっぱいもん。
小堺:
わたしこれすごい好き! いや~、知れてよかった。
古賀:
おお~っ。それならよかった! 何よりです。
(おわり)
あらためて、よかったら動画でもどうぞ~~っ。
記事では伝えきれないてんやわんやしている様子などをお送りしています!
[embedded content]
いつものやつと高級品をたべくらべ
編集部古賀、ライター小堺、西垣ディレクターのほがらか3人組が、いつも食べている手ごろなものと、高級品を食べ比べ! 高級の側の景色を知っていこう。