横浜の関内大通りは○○三丁目交差点が7連続で出現する

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視界に入る交差点が全部○○三丁目

新宿三丁目や四谷三丁目は駅名にもなっているくらいで、地名+○丁目の組み合わせは至る所でみるし、それが交差点の名前になっていることもごまんとあるだろう。

しかしそれが7個連続しているとなるとけっこう珍しいのではないだろうか。

約500mの間に7つの三丁目

7連続で「○○三丁目」と名前のついた交差点が出現するのはJR根岸線の関内駅から横浜港方面に伸びる関内大通りだ。

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いちばん横浜港寄り、関内大通りのどん詰まりが「海岸三丁目」交差点

関内大通りのアイ・ストップにもなっているこの建物は日本郵船のビルで博物館も併設されている。コリント式の柱がかっこいい。

で、振り返った先が問題の○○三丁目交差点が連続する関内大通りである

ちなみにあくまで名前がついている交差点が7連続という意味で、上の写真にあるような小さい道が横切る名もなき交差点は途中に存在しているのであしからず。

少し進んだところにある横浜商工組合金庫のビルの前にある「財布をくわえた犬」はかわいいけど色々示唆的なブロンズ像

関内大通りを進むとすぐに大きな本町通りと交わる。ここが2つ目の三丁目、「本町三丁目」交差点だ。

7つの交差点の中で一番大きな交差点
本町は読み方を迷う地名No.1だと思うがここは「ほんちょう」

この本町三丁目からの5つの交差点は間に名前のない小さな交差点も入らず、正真正銘の5連続○○三丁目交差点となる。一気にいこう。

南仲通りと交わる「南仲通三丁目」交差点
弁天通りと交わる「弁天通三丁目」交差点
太田町通りと交わる「太田町三丁目」交差点
相生町通りと交わる「相生町三丁目」交差点

そして2つの名もない交差点を挟んで最後が常盤町通りと交わる「常盤町三丁目」交差点である。

最も関内駅に近い「常盤町三丁目」交差点。関内駅に近づくにつれ賑やかになる。

言っては何だが特に何もない、普通の大通りである。でも三丁目が続いていることに気が付くと少しだけ特別な場所に感じられる。

見どころは特にないけど途中で見つけた可笑しいキャンペーン。団地ってキャンペーンで住むものなのか?

何もないから生まれた絶景

では、こんな風に地名違いの同じ丁目の交差点が連続するのはいったいどういう場合なのか考えてみたい。

①細長く町が並んでいる

まず最初に町の区分けが図のような状態である必要がある。

細長く○○町が並んでいて、丁目の区分けはどの町も統一されているパターンの区割り

そもそも町(字)がある程度のサイズだとそこにある交差点も「A町一丁目」「A町二丁目」というように丁目が増えていくだけなので同じ丁目が連続して現れることはない。

 

②道路沿いに目立ったランドマークがない

 これは交差点の名前の付け方に影響するが、交差点の近くに目印になるような建物や施設がある場合、その名前が交差点名に採用されることが多い。「○○町役場前」や「○○駅前」などだ。「○○町○丁目」よりも覚えやすいので何かあれば積極的にそのランドマークの名前を付けることになるだろう。

 

③それなりに大きい通りである

一方で裏道のような小さい道の交差点にはそもそも名前がついていない。名前のついた交差点が密集するためにはそれなりに交通量のある大通りが存在している必要がある。

 

以上3点の条件がそろった場合に地名違いの同じ丁目の交差点が連続するのではないだろうか。

そうだとすると②と③は環境としては相反しており、揃いづらい条件のように思う。そこにさらに①の条件も必要となると、7連続はやっぱり意外と珍しいのでは?と勝手に感じている。誰も知らない縦読みを見つけたみたいな気分である。(いっぱいあったらすいません)

以上、見どころがないからこそ生まれたまさに知る人ぞ知る絶景をお届けしました。

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