【立ち食いそば放浪記】屋久島でそばと言えばココ! 地元民もバスの運転手もバックパッカーもみんながオススメする『松竹』に行ってみた

ロケットニュース24

そばのウマイ店はないですか? 屋久島でこの質問をした時、地元民もバスの運転手もバックパッカーも、まず口にした名前がある。それが『松竹』だ。

屋久島の中でも最果ての地・栗生にあるという『松竹』。1時間に1本以下のバスに乗って、私(中澤)はそば屋へと向かった

・屋久島の最果て

北の宮之浦、東の安房と、港周りが栄えている屋久島。栗生はどちらからも反対側となる南西に位置する。バスに乗っていて思ったのは、海が見晴らせる景色が多いということ。窓の外に開ける太平洋はドライブには最適だ。

ゆえに、栗生まで退屈することもなかったが、栗生がまた良い感じの田舎なのである。山のふもと、道路沿いに並ぶ年季の入った日本家屋と畑。集落外れの栗生川は水が透き通りまくっていて、河口付近では地元の子供たちが石橋から飛び込んだりして遊んでいる。


強烈な日差しとウォール・オブ・サウンドのような蝉の声が、その光景を陽炎の向こうに持ち去ってしまうんじゃないかと不安になった。まことに夏である。

・地元民が訪れる店

で、『松竹』はそんな河口に流れ込む小川の脇にあった。道からは駐車場が目立っているが、店自体は少し奥まったところにあって隠れ家みたい。


貸し切りの札が立っているが、何を隠そう、昨日もこれが立っていて引き返している。真昼間だしすでに営業しているはずの時間だし、思い切ってドアを開けて聞いてみたところ普通に営業中のようだ

先客の地元民の方が店主に確認してくれ、「お時間に余裕があれば」という返事が返ってくる。どうやら、おやっさん1人で回しているようだ。どうせバスは1時間後だし余裕はめっちゃあることを伝えると、席に案内してくれる。どうもご親切にありがとうございます


私の後からも普通に地元民っぽい人が来ていたので、オープン時間に「貸し切り」の札が出ていても失礼のないレベルで聞いてみることをオススメしたい。時間に余裕があればだが。

・メニューは日による

では、その時間はどれくらいかかったのかと言うと、注文するまでは10分くらい待ったんだけど、注文してからは普通にすぐ出てきた。

私が注文したのは「天丼セット(税込1100円)」のそば大盛(+100円)。店主いわく、人気セットとのこと。最初は、「とび魚の棒寿司セット(税込1100円)」と「うな丼セット(税込1550円)」で迷っていたのだが、本日のセットは、天丼セットととろろ飯セットだけなのだそうな。扉に貼られていた本日のメニューってそういう意味だったのか。貸し切りに気を取られすぎていた。

・屋久島の夏に合う味

さて置き、人気なだけあり、天ぷらは軽く揚がっていてウマイ。にんじん天やしめじ天など山のものメインな中にえび天が入っているのも嬉しいところ。


水が綺麗なだけにそばもウマイ。特に、麺の細さが特徴的で、コシが強くのど越しにキレの良さを感じた。清流のように清涼感のあるそばである。


つゆは辛めで醤油味が濃いので、薬味の大根おろしを入れたら生きる。極細面をドボンとつけてちゅるんと食べると、かー! 夏だね!!


遠くに聞こえる蝉の声。どこかに忘れてきたような夏の中、年季の入った日本家屋の畳間で食べるそばは都市では味わえない味がした。夏だねえ……。


環境も含めてプライスレスすぎる味の『松竹』。100%個人的な感想かもしれないが、その雰囲気は「屋久島に来たなあ」ともの凄く実感できるものであった。ごちそうさまでした!

・今回紹介した店舗の情報

店名 手打ちそば松竹
住所 鹿児島県熊毛郡屋久島町栗生1684
営業時間 11:00~15:00、18:00~21:00
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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