「うわ、攻めてんな〜」
おとなしめのパッケージからは想像もできないくらい、その飲み物はあまりにも攻めた味だった。コンビニで何気なく買った飲み物でこんなに衝撃を受けるとは思わず、思わず2度見するほどに。
その飲み物の名はアサヒ飲料の「まごころ込めた国産レモングラス」。ミネラルウォーターでも、スポーツドリンクでもないこの味をなんと表現したらいいのだろう……。
・文字だらけのパッケージ
コンビニで手にとった「まごころ込めた国産レモングラス」(税抜124円)。パッケージの裏も表も文章だらけなのがちょっと気になったけど「香りつきのミネラルウォーターみたいな感じかな」とあんまり読まずに買ってしまった。
「ちゃんと説明読めよ」と言われそうだけど、コンビニの冷蔵庫の扉を開けたままパッケージをまじまじと読むのは、はばかられたのだ。
・味ついてるんだ
会社のデスクに着いてから、改めてパッケージを見るとなんでも、47都道府県の生産者を応援ということで、熊本産のレモングラスを使っていることがわかった。国産のレモングラスは珍しいらしい。しかし、よく見ると
「ライムの香り&沖縄海塩ひとつまみ」
「すっきり無糖」
と書いてあるではないか……。
えっ、味がついてるの? 塩入りってことはポカリとかソルティライチみたいな感じ? でも無糖???
よく分からないな……と思いながら、ひとくち飲んでみたら……
「!?」
「思ってたんと違いすぎる…」
甘さはまったくなくて、うっっっすらとライムの酸味と塩気があって……。斬新すぎる。
まごころを込めてもらってるのに申し訳ないんだけど、この味、一体なんと言えばいいのか分からないけど、水だと思って飲んだら驚くような味だったのだ。
文章だらけのパッケージの理由がわかったような気がした。表現が難しいのだ。
・試される表現力
私はこの味をなんと表現したらいいの分からない……ので、社内のライター陣にも飲んでもらって、味の説明をしてもらうことにした。毎日グルメ記事を書いてるライターたちならば、この味をうまく表現してくれるに違いない!
佐藤「ものすごく薄めたポカリとかアクエリアス。俺は嫌いじゃない」
原田「分量をミスった粉のポカリ。高校の部活で飲んでたような味」
Pouchあんすず「薄めすぎた粉のポカリ……?」
砂子間「水分とらないと死にそうな高齢者の人が飲む水っすね……」
ああ、なるほど……た、たしかに……!
みんな、すごく納得はできる表現だったものの、誰からもオシャレな表現は出てこなかった……。佐藤以外はみんな微妙な顔をしていたが「ものすごく汗かいてるときだと美味しいかもしれない」という声もあった。
・甘いのは飲みたくないけど熱中症対策をしたい
よくよく考えてみたら、数年前に流行ったデトックスウォーターみたいな味がしないでもない。中にハーブや果実が入ってないとこんな感じの味になるのか……。
……と、非常に微妙な表現をしてしまったが、夏場の水分補給で「甘いものは飲みたくないけど、熱中症対策はしたい」という人にはいい飲み物だと思う。
スポーツドリンクの糖分はダイエット中だと気になるし、そもそも甘い飲み物が苦手な人もいるだろう。
そういえば今ではおなじみの「ポカリスエット」も販売された当初は「変な味がする」とあんまり人気がなかったと聞いたことがある。ひょっとしたら、これからこういう甘みのない清涼飲料水が流行るのかもしれない。
「まごころ込めた国産レモングラス」今度、サウナに行ったときの水分補給に飲んでみようかな。