たまたま歩道橋を渡っていたところ、なかなか芸術的な巻き方の立入禁止テープを発見。
改めてもう一度見たくなってきたので、再び訪れてみました。
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僕は街で使われている「立入禁止テープ」がけっこう好きで、見かけるたびに写真に収めています。
通常はこんな感じで使われていることが多いですが、注意深く観察していると、禁止テープはかなり多彩な使われ方をしていて――
木の切断面に巻かれていたり、
マイムマイムっぽくてなんだか楽しそうだったり、
完全に両思いだったり、見ていて飽きないです。
まだ当サイトで連載する前にも、記事投稿コーナーの自由ポータルZに『禁止の意味がない禁止テープを集めました』という記事を送ったほどなのですが、ついこの前、なかなか芸術的でめっちゃ好みな禁止テープを歩道橋で発見しました。
テープの量も巻き方も、これまで見たことないパターンだったので、改めて確かめに行ってみようと思います。
・6月上旬
花博通りを大阪市鶴見区から門真市の方へと進むと、
奥に見えるのが「ひえ島歩道橋」です。
さらに進んで左へ曲がり――
ここから上がっていきます。
ひえ島歩道橋の橋名板。
余談になりますが、橋には入口と出口の概念があり、東京の日本橋に近い方が入口になるという話を聞いたことがあります。また橋名板は入口側が漢字、出口側はひらがなで書いてあるそうです。
というわけでここは出口にあたりますが、無視してこっちから上がります。
ちなみに完成した月はゾロ目だったみたいです。
ガンガン進むと――
近づいてきました。
歩道橋の上を横に走る大阪中央環状線の高架が補修工事をしていて、そこに交わる部分へ進むと――
ありました!ここです!
この左側のA地点を見てみると――
禁止テープが!
なにかの飾りつけかと思うほど、綺麗に均等に巻かれて立ち入りを禁止しています。
今までたくさん禁止テープ見てきましたが、どれよりも派手でアーティスティックな感じがしますね。
反対側のB地点はこのようになってます!
A地点とはまた違うパターンで巻いてあるのが最高ですね。
半分ずつ見てみましょう。
まずは入口に近い方から。
∞みたいな八の字で、最小限のテープで侵入を防いでいます。
その左側は、最初の禁止テープのアレンジバージョンのよう!
もはや結界に近いですね。
欄干の下から確認してみると、一巻き一巻きバラバラになっているのではなく、一筆書きのようにつながっているのがわかります。
そして真ん中のパイプの端を見たところ、下のテープと上のテープはここで途切れているようだったので、別々に巻かれているみたいでした。
ではでは、さらに奥へ。
C地点は、手前と同じようにシンプルな縦巻きと――
その後ろはやや特殊な形。
細かく見ていきます。
赤い線とのデッドスペースを埋めるために、短いテープでガードしてあったり――
なんだかものすごい奥のパイプにまでつながれていたりして、遠近感がすごい!
ラストのD地点は上下で防ぐパターンで、下はちょっと放射状っぽくなってました。
これで1つの歩道の4ヶ所を見たわけですが――
この歩道橋は四方に渡れるよう、四角く周回できるようになっています。
つまり――
この右側にも工事現場と接している歩道橋があります!
実は前に、そっちの存在をすっかり忘れて帰っちゃったので、今回はリベンジも兼ねて訪れてみました!
やっと新作が拝めますが、その前に一旦興奮を落ち着かせるべく、歩道橋内でちょっと散策を。
・歩道橋を一周
信号の後ろがものすごく近くで見られたり、
照明を覆い尽くす植物が枯れていたり、
道路の下に川が流れてたり、
一枚だけ点字ブロックが変な角度で置かれていたりしました。
・禁止テープチェックに戻る
――ではいよいよ、もう一方のルートへ。
なんと!E地点には禁止テープなし!
いきなりF地点からですが、すごくテープが少なくて緩い……
こっちの歩道の方がダメージが多くて、劣化が早いのかも。
そして奥はさっきの逆で、G地点のみ。
なぜかこっちの歩道は禁止テープが少ない……
なのでじっくり見てみます。
下は縦に均等ではなく、M字の連続のように巻かれています。
上は若干ダルダルで、やや隙がありそうな感じ。
やはり風などにさらされて緩みやすいのでしょうか。
ちなみに、こっちの欄干には非常に卑猥な落書きがありましたが、禁止テープが無事に隠してくれていました。
ナイスガード!
・6月下旬
そして半月後、たまたま近くを通ったのでどうなってるか訪れてみたところ――
左側の歩道が通行止めに!
遠い……
最初に見たA地点の禁止テープを見たくて寄ったのですが、やむなく引き返すことに……
でも、通行止めになる前に一回観察できたのはよかったかもしれません。
・7月上旬
さらに半月後、そろそろ通行止めが解除されているかと思って訪れてみると――
通行止めは解除されていましたが、一番見たかったA地点の禁止テープが無残な姿に……
他のところはというと、さほど変化もなく無事のようでした。
・7月下旬
そして今度は逆に、A地点のテープの劣化具合の方が気になってきたので、さらに半月後に訪れると――
もーっとズタズタに!
初めて見たときの整然とした姿とは異なり、垂れた部分も多くなってずいぶんテープが少なく見えます。
並べてみると、真ん中や後ろから千切れていき、最後は手前も力尽きているのがわかります。
思いがけず一つの禁止テープの栄枯盛衰を目の当たりにしましたが、これはこれで観察できてラッキーでしたね。
この工事が終われば、キレイさっぱり消えてなくなってしまうのがちょっと惜しいですが、歩道橋と高架が交わるレアな場所だからこそ見られた禁止テープでした。
ちなみにひえ島歩道橋の「ひえ」は、漢字で書くとこうなります。
文字変換で出そうとすると「環境依存文字」と表示されたので、そういう経緯もあってひらがなになったのかも。
そしてこの写真を撮りにいったついでに、A地点の禁止テープも確認しにいったところ――
なんと!復活してました!
しかも上にもテープが増えてパワーアップ!
劣化を放置すると怪我や事故につながるので当たり前なのかもしれませんが、最後に素晴らしいアフターケアを見ました。